節電は大切です。しかし、正しい知識で対応することが必要です。
6月末の猛暑の影響で夜間に熱中症で救急外来、夜間診療に受診される方が後を絶ちません。
皆共通して口々にするのは、「節電のために冷房を止めていました。」と。
夜間の節電はエコという観点ではとても大切で素晴らしい考えだと思います。
しかし、電力会社側で蓄電することはできません。
よって、日中の電力不足をカバーするための夜間の節電には全く意味がありません。
また、大前提として生命の危機的状況になるまで節電をすることは間違っています。
日中も同じく、熱中症で来院される方、救急車で来院される方が非常に多い状況です。
オフィスでは皆がんばって節電しています。ご自宅ではご高齢の方、ベビーをはじめこどもたちと言った弱い方を最優先に空調管理することを誰もとがめません。
そのようなときに節電を気にされるなら、空調管理された少し小さめの部屋で時間を共に過ごし、水風呂などでしっかり体温を下げるなどで工夫されるだけでも十分対応できます。
決して無理のない「適切な節電」を試みて頂ければと思います。