2012年7月31日火曜日

とびひ→蜂窩織炎(ほうかしきえん)!?掻きすぎにご注意。


前回、とびひ(伝染性膿疹)について書きました。
また、とびひなどに関連して、菌が侵入し真皮(の深いところ)や脂肪組織まで炎症が及ぶことがあり、蜂窩織炎と呼ばれます。
蜂窩織炎は、とびひだけでなくいろいろな原因がありますが、皮膚や粘膜の傷などから菌が侵入して起こることが多いようです。虫刺されを例にとると、刺された部位の周囲に赤みや腫れが急速に広がります。全身性の発熱を伴うこともあります。
抗菌薬(抗生剤)が主な治療になりますが、程度によっては入院治療しなくてはならない場合もあります。

この季節、虫刺されやとびひなど皮膚にダメージが起こることが多いですが、清潔を保ち、皮膚の様子に注意しましょう。

2012年7月30日月曜日

とびひ(伝染性膿痂疹)について


本当に暑い日が続いております。冷房のコントロールがうまくいかず、冷えすぎてしまったりして体調を崩される方も見受けられますね。

この季節お子さんの皮膚トラブルも多い時期となりあせもや虫刺され、湿疹からとびひになってしまうことがあります。
「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といい細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。搔きむしった手を介して水ぶくれがあっという間に全身の皮膚へ広がってしまいます。
原因菌としては黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌があり、とびひの治療は主に抗菌薬(飲み薬、ぬり薬)を使います。また必要に応じてかゆみを抑える薬なども処方されることがあります。

日常生活、おうちで気を付けてあげられることとしては、皮膚を清潔に保つこと、患部にさわらないように注意すること、爪を切るなどが大切です。またタオルや衣類は共有しないようにしましょう。

とびひになってしまったら早めの受診をお勧めします。

2012年7月29日日曜日

ロタウイルスワクチンには2種類があります。


日頃よりクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。

本邦では昨年11月末から開始されたロタウイルスワクチンですが、この7月下旬から、ふたつめのワクチンが接種開始されます。
ふたつのワクチンについて、どちらにしたらよいか?というご質問が多く寄せられておりますので、おおまかな違いを書きたいと思います。

まず一番重要な点ですが、効果については両者に差異はなく、90%前後の予防効果があるということです。また両者とも内服するタイプのワクチンです。

異なる点としては、
・昨年11月に開始された方:Aワクチンは、2回の接種を生後24週までに完了するというものです。
・今年7月に開始される方:Bワクチンは、3回の接種を生後32週までに完了するというものです。

接種費用は病院やクリニックごとに異なりますが、当クリニックでは、Aの2回とBの3回で概ね同じくらいの費用とする予定です。

上記を踏まえ、どちらを接種するか決めていただくわけですが、お子さんの接種開始月齢や他のワクチンスケジュールとの兼ね合いもありますので、2つのワクチンの差異をご理解のうえ接種スケジュールについてご相談いただければと思います。

もちろん、ロタウイルス腸炎にかぎらず感染性の胃腸炎の予防としては、便やおむつの扱いに注意し、一処置一手洗いを徹底していくことが大切です。

2012年7月28日土曜日

不活化ポリオワクチンの定期接種が開始されます!

日頃からクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。

本年4月に厚生労働省から認可を受けました不活化ポリオワクチンが、この9月1日から定期接種として、各医療機関で接種が開始されます。

当クリニックでも9月1日から接種を開始します.

接種時の注意点が何点かあります。

・接種対象期間は、生後3カ月~90カ月(7歳6カ月)です。
・予防接種記録票は、8月末ごろに目黒区から送付されます。ただし、平成24年7月生まれのお子さん(10月中に3カ月になるお子さん)には9月末ごろに送付されます。
・平成22年4月より以前にお生まれのお子さんで、ポリオワクチンの接種が完了していない場合は、目黒区保健予防課あるいは、碑文谷保健センターにお問い合わせの上、記録票を入手されるようお願いします。
・生後3カ月以降に始まる1期初回接種(3回)は、3~8週間の間隔をあけて接種します。
・これまでに接種されているポリオワクチン(生・不活化)の回数によって、接種する回数が異なってきます。

ご予約、スケジュール、ご不明な点などございましたらお気軽にご相談ください。






2012年7月27日金曜日

8月の診療スケジュールです。


いつもクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。
8月の開院スケジュールについてお知らせいたします。

8月は、8(水)~15(水)まで夏季休業を頂戴いたします。みなさまにはご不便をおかけいたしますが、ご了承のほど宜しくお願いします。
*みんなのおうちもお休みとなります。

8月
  日  月  火   水    木      金   土
              1     2    3  
           7       8     9  10 11
  12    13  14  15  16   17 18
  19    20  21  22  23   24 25
  26    27  28  29  30    31  
 
     ・・・ 休診日
     
上記以外は、通常診療 08:30~20:00(昼休みなし)です。

2012年7月26日木曜日

風疹(ふうしん)ワクチン接種はお済みですか?


首都圏でも風疹が流行しはじめ、厚生労働省が全国各都道府県に風疹対策について注意喚起を出しています。今年初めから現時点で昨年同時期の2倍の感染が報告されているそうです。
1977~1994年は女子中学生を対象に風疹の定期接種が実施されていたため、現在20~40代の男性の風疹抗体保有状況が低く、今回の流行はこの年齢層の男性を中心に発生しています。しかし女性の感染も約3割にみられており、妊婦さんへの感染が憂慮されます。

風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によっておこり軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部のリンパ節の腫脹などが主症状で、潜伏期間は2~3週間です。
また妊婦が妊娠早期にかかると、出生した児に先天性風疹症候群とよばれる病気が発症することがあり、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持って生まれる可能性があります。そのため妊娠を希望する女性や妊婦の家族に対するワクチン接種が大切になってきます。


平成23年度の感染症流行予測調査によると、30代から50代前半の男性の5人に1人は風疹の免疫を持っていませんでした。20代の男性は10人に1人は風疹の免疫を持っていませんでした。また、過去に風疹に罹ったことがあると記憶しておられる方も、実は別のウイルス感染だったということもあるため、場合によっては血液検査で免疫がついているか確認するとよいでしょう(抗体価の測定)


現在、2007年からはじまった10~20代の麻しん流行を受けて、生殖年齢に入る中学生・高校生を対象とした、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)の第3期・第4期の接種が行われております。是非、中学生・高校生も接種をお願いします。

妊婦さんは、通常風疹の予防接種を受けることができません。お父さまを含め周囲の方が早めに予防接種されることが望まれます。お父さま、お母さまの予防接種も当クリニックで受けられますので、お気軽にご相談ください。

2012年7月25日水曜日

磯遊び。

先日の日曜は家族と親戚で実家近くの海に磯遊びに行きました。「晴れて暑くなる」という天気予報は裏切られ、朝から肌寒く小雨が降る天候となりました。
それでも磯について干潮が近づくと、岩肌も姿をあらわし、こども達とともに網やバケツを持って磯遊びスタート!
やどかりやかにをたくさん捕まえ、はぜの仲間のこどもはすばしこいので、網に追い込むようにして捕まえました。最初はなかなかうまくいかなかった上の子もだんだん慣れて次々とバケツに入れています。叔父さんと協力して「おやびっちゃ」という魚のこどもも捕まえたのでした。
また、岩をそっとひっくりかえすと体長8cmくらいはあったでしょうか、いそがにがはさみを広げて威嚇してきてびっくり。網でつかまえたものの網をはさみでしっかりつかまれ、かごに移すのに一苦労でした。
最後は、魚やかに、やどかりたちに「またね」と放して磯を後にしました。

磯や岩場に行くときの注意点ですが、ウォーターシューズをしっかり履き、手袋(グローブ)も忘れずに。また怪我だけでなく、日焼け防止も含めて袖の長い上下ウェアの着用が望ましいですね。

2012年7月24日火曜日

風疹(ふうしん)流行


風疹が流行しており、厚生労働省が全国各都道府県に注意喚起を出しました。今年初めから現時点で昨年同時期の2倍の感染が報告されているそうです。
19771994年は女子中学生を対象に風疹の定期接種が実施されていたため、現在3040代の男性の風疹抗体保有状況が低く、今回の流行はこの年齢層の男性を中心に発生しています。
風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によっておこり軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部のリンパ節の腫脹などが主症状で、潜伏期間は2~3週間です。
また妊婦が妊娠早期にかかると、出生した児に先天性風疹症候群とよばれる病気が発症することがあり、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持って生まれる可能性があります。そのため妊娠を希望する女性や妊婦の家族に対するワクチン接種が大切になってきます。
現在、定期接種としてMRワクチン(麻疹、風疹)が1歳と就学前を対象に行われております。
お父さま、お母さまの予防接種も当クリニックで受けられますので、お気軽にご相談ください。

2012年7月23日月曜日

夜尿のご相談をお受けしております。

日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。

夜尿外来を始めまして、徐々にご相談をいただけるようになりました。最初に、普段の生活やおしっこの習慣、水分の摂り方、睡眠のリズムなど、詳しくお話をうかがわせていただきます。

夜尿をしても眠りが深く起きないお子さんや、2回の夜尿があったけど徐々に1回になってきたお子さん、便秘がちなお子さんなど、夜尿といっても生活リズムや排便排尿習慣はもちろんみなさん一緒ではありません。
お話をよくうかがってから、薬物治療などを開始する前に、まず生活のアドバイスなどさせていただいております。
ご家族といっしょに、ご本人をお手伝いしていきますので、お困りの際にはお気軽にご相談ください。

2012年7月22日日曜日

水いぼの自然経過と治療の考え方。

水いぼ(伝染性軟属腫)の潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)はだいたい2~7週間くらいですが、それ以上に長い場合もあります。また自然治癒する傾向があるのですが、これにはかなり個人差があり、数週間~数か月といわれています。場合によっては年単位で続くこともあるようです。
治療に関しては、自分から自分への感染や他の方への感染を防止するために行われるわけですが、なかなかいい方法がないというのが現状です。確実に治療するには、ひとつひとつをつまみ取る必要があります。しかし痛みを伴い、お子さんに苦痛を強いることになります(そのため保険の適応はないですが、局所麻酔のテープを貼ってからつまみ取る、という方法がとられることもあります)。そのほかには、液体窒素による凍結療法などがあります。


これまでは、保育園やプールなどで「うつす・うつされる」ということから、水いぼを取らざるを得ないことが多かったのですが、現在は、徐々にではありますが水いぼを社会的に許容する方向に向かっているようです。


気をつける点としては、多発している場合は、プールなどでタオルやビート板の共用をしないようにする、プール後によくシャワーを浴びる、ことが挙げられます。また皮膚の接触感染なので、湿疹などを伴って掻いてしまうと次々と増加してしまうことがあるので、スキンケアをしっかり行い、皮膚の健康を保つことが重要です。

2012年7月21日土曜日

水いぼの対応。

今回は、お子さんやお母さんを悩ます「水いぼ」についてです。2回に分けてお知らせします。
内容は、東京慈恵会医科大学皮膚科の石地尚興先生のお話を参考・引用させていただきました。

水いぼの正式な名前は、伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)といわれるものです。ウイルス感染による皮膚の疾患で、幼児から小学校低学年くらいまでのお子さんに多くみられます。通常、水いぼ自体はかゆくありませんが、周囲が湿疹になったりするとかゆがることもあります。

次に問題となる感染経路ですが、おもに接触でうつり皮膚から感染します。そのため、兄弟姉妹の間でうつったり、お子さんどうしの接触でうつったりします。プールでうつる、ということがよくいわれますが、それはわきの下にできることが多く、ビート板をかいしてうつっているのではないかと言われています。
プールに関しては、施設によって対応が異なるのが現状ですが、最近の指針ではプールを禁止する必要はないとされています。水いぼが多発しているお子さんにはビート板の共用はしない、タオルを共用しないということは必要になります。また、プールの後によくシャワーを浴びるということも大切です。ちなみに保育園や学校への登校・登園について、出席停止などの処置は通常必要ありません。


次回は、水いぼの経過と治療についてです。



2012年7月20日金曜日

小児アレルギー疾患についてご相談ください。

日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。
このたびクリニックでは、この6月から小児アレルギー外来を開設いたしました。

アレルギー外来では気管支ぜんそく・アトピー性皮ふ炎・食物アレルギーやその他のアレルギーを診断したり治療したりします。診断はされていなくても、ぜいぜいが気になっている方や、湿疹が治りにくい方、離乳食でお悩みの方も是非一度ご相談ください。


開設時間:第2、第4土曜日  14:00~18:00(完全予約制)


アレルギー外来受診をご希望の方は、まず通常外来の際にご相談ください。
当院に初めておかかりになる場合も、まず通常外来の予約をお取りください。

2012年7月19日木曜日

乳児の包茎はむきすぎないようにしましょう。

宗教的な包皮切除の慣習がない日本では、乳児(男児)はみんな包茎です。
クリニックで診療しておりますと、「どうやってむいたらいいのか?」、「どのくらいむいたらいいのか?」というご質問を数多くいただきます。「主人に聞いても分からない」とのこと。もちろん赤ちゃんのときのことですから分からないのも無理ないのです。。。

包皮を柔らかくする意味で入浴の際などにときどき、(亀頭は出す必要はないので)少し包皮にテンションをかけてあげましょう。小児泌尿器科の先生は、2-3歳で、包皮をむいたときに亀頭が径2-3mm見えるくらいであれば十分というお話をされていました。
無理にむきすぎたり、むいて亀頭を洗いすぎたりしますと、包皮を傷めてしまったり、亀頭(粘膜)が硬くなってしまうこともあります。
ただし、亀頭包皮炎を繰り返したり、包茎が強くて排尿がうまくいかない場合(バルーニング)など塗布薬で治療を開始することもあります。

乳児の包茎はむきすぎないようにしましょう。

気になる場合は、クリニックにいらした際にご相談ください。
また24年度の勉強会でも取り上げる予定のテーマですので、ぜひご参加ください。

2012年7月18日水曜日

8月の診療スケジュールです。

いつもクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。
8月の開院スケジュールについてお知らせいたします。

8月は、8(水)~15(水)まで夏季休業を頂戴いたします。みなさまにはご不便をおかけいたしますが、ご了承のほど宜しくお願いします。
*みんなのおうちもお休みとなります。

8月
  日  月  火   水    木      金   土
              1     2    3  
           7       8     9  10 11
  12    13  14  15  16   17 18
  19    20  21  22  23   24 25
  26    27  28  29  30    31  
 
     ・・・ 休診日
     
上記以外は、通常診療 08:30~20:00(昼休みなし)です。

2012年7月17日火曜日

正しい熱中症の予防法


梅雨に入り天候が不安定ななか、体調を崩されるお子さん親御さんが多いようです。手洗いうがいなどできるところから予防を行いましょう。

熱中症の予防法についてです。熱中症は高温ばかりでなく、湿度の高い状況(多湿)も関係します。このためスポーツ活動や労働従事中に、室内や体育館でも発症してしまうわけです。

 起こしてしまった場合の対応も大切ですが、起こさないように準備することも重要になります。

 まず大切なのは、体調管理です。睡眠不足やかぜをひいているなど万全の体調でないときには起こしやすくなるからです。次に水分や塩分の補給を十分に行うことが重要です。あらかじめしっかり補充し、スポーツや遊んでいる最中にもこまめに補います。いわゆるスポーツドリンクでも良いですし、味噌汁やスープといったものも塩分やミネラルが含まれおり適しています。最近では、塩分を多めに含んだ飴(塩飴)も市販されており、事前の補充や休憩中の補給に適しているものもあります。

 また指導者や保護者の立場として、気温によってはスポーツ活動などを一時中断し休息をとらせるようにする勇気も必要だと思います。

 それから屋外の活動においては、帽子を着用し、日焼け止めもしっかり使うようにします。使用により皮膚の保護ばかりでなく、体力の消耗をおさえることができます。

 乳幼児のお出かけには、あらかじめミルクや母乳、お茶などを十分飲ませるようにします。服装は通気性のよいものにします。ベビーカーについては、タオルにくるんだ保冷剤や氷嚢を準備したり、熱がこもらないように通気にも気を遣いましょう。

 最後は、おうちに帰ってからの対応です。家に戻ると元気そうでほっとしてしまいます。しかし、日中に体中が暑くなってしまって体内にこもって上がってしまった体温(深部体温という)をしっかり冷ます目的で、帰宅したらぬるめのシャワーやお風呂(少し冷たいと思うくらい)でさっぱりしつつ、体温をしっかり下げることはとっても効果的です。

2012年7月16日月曜日

海や川での水遊び・・・だけではない、溺水についての注意事項。


海や川、キャンプなどにお出かけになる季節です。そこで溺水について述べたいと思いますが、海や川など水辺で遊ぶときだけでなく、自宅の浴槽での事故が多いことも知っておきましょう。

厚生労働省が出している統計(平成21年度)では、不慮の事故の中では溺水(溺死)の占める割合は、1~19歳のどの年齢層でも交通事故についで2番目に多いという結果です。

発生場所としては、0・1歳は浴槽内が多く、1歳になると浴槽・自然水域内への転落が発生しています。3・4歳では自然水域内が多いという結果です。

浴槽での溺水について、その起こりやすい状況として、
・こどもが浴室に入りやすい構造・環境になっている
・浴槽の縁の高さが50センチ以下
・浴槽に水がたまっている(こどもの鼻と口を覆うだけの水深、すなわち10センチでも十分である)
といったことが挙げられます。

予防対策としては、
・できるだけ残り湯をしない
・浴室に入れないように鍵をかける
・こどもだけでお風呂に入れたり、遊ばせたりしない
・短い時間であっても、浴槽にこどもを1人にしない
・桶(おけ)などにも水を張らない
・海や川などで遊ぶときにはライフジャケットを着用する
といったことが挙げられます。

この季節、海や川といった水辺で遊ぶことが増えます。ライフジャケットの着用とともに、岩場などでは、靴や手袋を着用することも忘れないようにしましょう。

また今回述べたように、夏場の海や川だけではなく、乳幼児では浴槽での事故が多くを占めますので、予防対策をしたうえで注意をはらっていくことが肝要です。

2012年7月15日日曜日

ロタウイルスワクチンには2種類あります。

日頃よりクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。

本邦では昨年11月末から開始されたロタウイルスワクチンですが、この7月下旬から、ふたつめのワクチンが接種開始されます。
ふたつのワクチンについて、どちらにしたらよいか?というご質問が多く寄せられておりますので、おおまかな違いを書きたいと思います。

まず一番重要な点ですが、効果については両者に差異はなく、90%前後の予防効果があるということです。また両者とも内服するタイプのワクチンです。

異なる点としては、
・昨年11月に開始された方:Aワクチンは、2回の接種を生後24週までに完了するというものです。
・今年7月に開始される方:Bワクチンは、3回の接種を生後32週までに完了するというものです。

接種費用は病院やクリニックごとに異なりますが、当クリニックでは、Aの2回とBの3回で概ね同じくらいの費用とする予定です。

上記を踏まえ、どちらを接種するか決めていただくわけですが、お子さんの接種開始月齢や他のワクチンスケジュールとの兼ね合いもありますので、2つのワクチンの差異をご理解のうえ接種スケジュールについてご相談いただければと思います。

もちろん、ロタウイルス腸炎にかぎらず感染性の胃腸炎の予防としては、便やおむつの扱いに注意し、一処置一手洗いを徹底していくことが大切です。



2012年7月14日土曜日

ヘルパンギーナ流行中


ヘルパンギーナは、エンテロウイルスによる感染で、6~9月ころの夏季に多い病気です。いま、高熱で外来にいらっしゃるお子さんにもしばしば見られます。

症状としては、発熱し、のどには赤く小さな水疱(すいほう)や浅い潰瘍が認められます。発熱は2日前後続きます。治療の必要がないことが多いですが、のどの痛みもあって食事や水分の摂取が足りず、点滴治療を要することもあります。水分やのどごしの良いものを少量ずつでも積極的に摂るようにしましょう。

2012年7月13日金曜日

7月の診療スケジュールです。


いつもクリニックのご利用ありがとうございます。
7月の開院スケジュールについてお知らせいたします。

7月
  日  月  火   水    木      金   土
  1     2    3       5          
  8     9  10 11  12    13  14
 15 16    17 18  19    20  21
 22 23    24 25  26    27  28
   29 30    31  
 
     ・・・ 休診日
     
上記以外は、通常診療 08:30~20:00(昼休みなし)です。

2012年7月12日木曜日

6月のおうち日記

じめじめした梅雨の時期に入り、暑い夏を迎えようとしています。
みんなのおうちには、雨の日も風の日もカラッと元気な子ども達の声が聞こえています。
そんな、6月のおうちの様子をちょっとお話したいと思います。

6月は開院キャンペーンを行っていたこともあり、新しいお友だちが11名も増えました!
ご利用のお友だちも多くなって、にぎやかで楽しい毎日です。
子ども達の泣き声、笑い声、いたずら、思いやり、そのどれもが成長の証。
お友だちやスタッフとの関わりの中で、たくさんのことを吸収し成長していく姿はたのもしいですよ。
院長はじめスタッフみんなが、子ども達の日々の成長に驚き、喜び、嬉しく感じています。

☆すくすく 6.16☆
2、3ヶ月のベビー達が大集合!
何をされているのかわからないけど・・・なんだか気持ちいいな。機嫌よく、時々眠くなったりしながら、ママとのスキンシップを全身で楽しんでいました。

☆わくわく 6.12
テーマは、空き箱を使って工作をしよう♪
牛乳パックでびっくり箱を作りました。マジックで色をぬったり、絵を描いたり、みんな真剣。
出来上がったおもちゃも喜んで遊んでいました。

《こどものつぶやき》
ある暑い日の、おままごとコーナーでのひとコマ。
カップの上にカラーボールをのせて、アイス屋さんをしていいました。
2歳のHくんが1歳のSちゃんにアイスを渡して
「どうぞ」「ありがと」「おいしい?」「おいしい」「おいしいねー」
・・・デートみたい!!笑
かわいすぎて、しばらく眺めていた保育士ですが、二人の目には映ってない様子。
「アイスちょうだい」っていう保育士の声も聞こえていません。
視線に気付いたSちゃんがぼそっと一言。
「あっちいこ」
・・・ガーン(涙)
子どもの世界に、入ってはいけないと感じた出来事でした。


今月からこのように、おうちの様子を『おうち日記』と題してみなさんにお届けいたします。
おうちをご利用の方も、これから遊びに来てくれる方も、どうぞお楽しみに♪






2012年7月11日水曜日

とびひ


梅雨の晴れ間で暑い日が続きますが、夜は冷え込んだりして体調を崩すお子さん・親御さんも多いようです。

この季節、お子さんの皮膚トラブルも多い時期となりあせもや虫刺され、湿疹からとびひになってしまうことがあります。
「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といい細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。搔きむしった手を介して水ぶくれがあっという間に全身の皮膚へ広がってしまいます。
原因菌としては黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌があり、とびひの治療は主に抗菌薬(飲み薬、ぬり薬)を使います。また必要に応じてかゆみを抑える薬なども処方されることがあります。

日常生活、おうちで気を付けてあげられることとしては、皮膚を清潔に保つこと、患部にさわらないように注意すること、爪を切るなどが大切です。またタオルや衣類は共有しないようにしましょう。

とびひになってしまったら早めの受診をお勧めします。

2012年7月10日火曜日

8月のわくわくの日・すくすくの日


日頃より、みんなのおうちをご利用いただきありがとうございます。
先週の土曜日は七夕でしたが、みなさんはどんな事をお願いしましたか?
みんなのおうちの手作りの笹には、お子さんの成長や幸せを願った短冊がたくさん飾られていました。きっと叶いますように☆
もうすぐ暑い夏、楽しい夏がやってきます!
夏バテに気をつけて、大人も子どもも元気に過ごしましょう!!

☆わくわくの日 8月21日(火) 9:00~11:00

今回のテーマは、“外遊び、水遊び”
公園にお散歩に行き、水鉄砲や砂遊び・どろんこ遊びを楽しみたいと思います♪
雨天時は、お部屋か児童館を予定しています。 

・お散歩の後にシャワーを浴びますので、スポーツタオル等お持ちください。また、お着替えは1組多めにご用意お願いします。
・わくわくの日は、通常のお預かりの中で行っています。参加希望の方は、わくわくにかかる時間でご予約をお取りください。


☆すくすくの日  8月18日(土) 13:30~14:30

ママと赤ちゃんの心をあたためる、ベビーマッサージを楽しみましょう。ママ達の交流のきっかけの場としてもどうぞ!

・定員4名。首が座ったお子さん~8ヶ月のお子さんが対象です。
※よりマッサージを楽しめるように、対象月齢を変更しました。対象でないお子さんの参加はご相談ください。
・バスタオルと普段お使いのベビーオイルをお持ちください。
・始まる時間の5分前を目安にお越しください。

2012年7月9日月曜日

嘔吐下痢症・・・急性期の対処


嘔吐や下痢を伴う腸炎がしばしばみられています。ウイルス性の胃腸炎であることが多く、冬から春にかけて有名なところではロタウイルスやノロウイルスといったものが挙げられますが、夏風邪のウイルスでもおなかの症状としてみられます。

かからないことが重要ですが、保育園や幼稚園、兄弟姉妹では、なかなか防ぐことが難しい場合があります。やはり、手洗い・うがいが重要になります。また、おむつなどの処理を行う場合には “一処置・一手洗い” という考えで、できるかぎりの予防をしましょう。

運悪く、かかってしまった場合には、まず “お腹を休める” ことが大切です。ポイントをいくつか挙げましたので参考になさってください。

・嘔吐から次の経口摂取までは2-3時間あけられたらよいでしょう。
・少量の水分からこまめに与えるようにします(状況によっては、スポイトやスプーン1杯程度から開始します)。水分は経口補水液が良いですが、イオン飲料やりんごジュース、水やお茶、スープや味噌汁、お吸い物などもよいでしょう。水やお茶だけになってしまうと糖分や塩分が不足してしまうので注意が必要です。
・嘔吐がなければ、一回量を増量して与えます。その後、固形物(ヨーグルトやおかゆ、パン粥、煮込みうどんなど)にと段階をあげていきます。
・段階をあげて嘔吐がみられる場合には、一段階さげて様子をみます。最低でも水分・糖分がとれていれば、自宅(外来)で様子観察できることが多いですが、経過によっては点滴や入院が必要になることもあります。

最後に・・・親御さんももらってしまう(かかってしまう)ことがあります!手洗い・うがいを励行しましょう!

2012年7月8日日曜日

MR(麻しん・風しん混合)ワクチン


昨年11月からロタウイルスの予防接種が追加され、1歳までの予防接種スケジュールはさらに忙しいものとなりました。

クリニックをオープンしてから、もう何人のお子さんの予防接種スケジュールをパパ、ママと相談してきたでしょうか・・・
1本ずつがいいのか、同時接種にしようか、4か月健診(BCG)との日にちは大丈夫か、など一人一人のお子さんの予定を組ませてもらいスケジュールを表にすると、かなり忙しく通っていただかなければいけないのが一目瞭然でわかります。
予防接種に忙しく通ってくださる中で、パパやママが教えてくれる「寝返りをしました」、「ハイハイをするようになりました」などのビッグニュースが私達スタッフにはなによりの楽しみです。

順調にスケジュールを進め、6か月を過ぎた頃には一段落してしばらく間があきます。
そして、あっという間に「MRの予防接種の予約をしたいのですが・・・」というお電話をいただくと、「もう1歳になったんだ~」と最初にクリニックに来てくれた時の様子を話しながら、スタッフは胸がいっぱいになります。お子さんの成長をこんなに近くで見せてもらえ、子育ての楽しみをおすそ分けしていただいている気分です。

MRワクチンの予約は、いつもクリニックに笑顔がこぼれ温かい気持ちにしてくれます。
こども達の成長に負けないようにクリニックも成長していきたいと思っています。

2012年7月7日土曜日

お風呂のお話


日中はジメジメと暑い日が続き、夜や朝方は少し肌寒かったりする日が続いています。そんな気候のためか、熱が出てしまったり、咳が長引いてしまったり、お腹の調子を悪くしてしまってクリニックに受診するお子さんが多くいらっしゃいます。

受診の際にパパやママから「体調の悪い時のお風呂はどうしたらいいですか?」というご質問をよくされます。
発熱や咳をするだけでもこども達はたくさんの汗をかきます。また下痢の時などはお尻が赤くなったり、オムツかぶれになってしまうこともあります。

クリニックでは発熱していても、清潔目的での入浴をおすすめしています。入浴で疲れないように短時間でさっと入り、お風呂からあがったら早めに着替え湯冷めしないようにしましょう。水分補給も大切です。
身体がさっぱりすることで睡眠がとりやすくなり、休息がとれます。こども達の元気になる力を信じながら、環境を整えたり、必要なケアを行ってあげることが回復の手助けになります。

子育て中はお子さんの色々な場面に直面します。お子さんの病気はパパ、ママにとっても心配が尽きません。どんな疑問でも不安でも私達スタッフにご質問ください。

2012年7月6日金曜日

長引く下痢・・・二次性乳糖不耐症かもしれません。

下痢が続いてなかなか治らない、本人は元気になって食欲も出てきたのに下痢だけ続く、そんな症状のお子さんがいらっしゃいます。
慢性的な下痢の原因としてはいろいろな病気が考えられますが、乳幼児でウイルスや細菌による急性胃腸炎のあとに下痢が長引いている、という場合は二次性乳糖不耐症というものが多いでしょうか。
二次性乳糖不耐症は、文字通り二次的に起こるわけですが、胃腸炎で腸の粘膜が“荒れて”しまい、乳糖を分解する酵素がうまく働けない状況になります。そのため母乳やミルク、乳製品を摂ったときに下痢になってしまうわけです。
この状態が考えられる場合には、無乳糖ミルクなどを使用したり、内服薬として乳糖分解酵素を母乳やミルクを飲むときにいっしょに服用する、ということが挙げられます。

ただし、必ずしも長引く下痢すべてがこの病態ではないので、受診のうえ相談されるのが良いでしょう。

2012年7月5日木曜日

院内感染・・・待合い室ではもらわないようにするぞ。

日頃よりクリニックならびに「みんなのおうち」のご利用ありがとうございます。

おかげさまで、クリニックへの受診予約のお電話を多くいただけるようになりました。
クリニックでは、予約時間を調整させていただき来院後に極力お待たせしない工夫をしております。また院内の動線(患者さんの移動する経路)を一方通行にすることと併せて行うことで、院内感染を予防し、プライバシーの保護を徹底できると考えております。


溶連菌感染やアデノウイルス感染症、ヘルパンギーナなどが増えてきておりますが、クリニックでは、上のようなコンセプトで院内で感染をもらわないように工夫・徹底しております。

「待ち時間少なく・動線を工夫」することで、院内感染をゼロにし、患者さんやご家族の「時間」の有効活用を実現すべく診療しております!

2012年7月4日水曜日

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、エンテロウイルスによる感染で、6~9月ころの夏季に多い病気です。いま、高熱で外来にいらっしゃるお子さんにもしばしば見られます。

症状としては、発熱し、のどには赤く小さな水疱(すいほう)や浅い潰瘍が認められます。発熱は2日前後続きます。治療の必要がないことが多いですが、のどの痛みもあって食事や水分の摂取が足りず、点滴治療を要することもあります。水分やのどごしの良いものを少量ずつでも積極的に摂るようにしましょう。

2012年7月3日火曜日

予防接種スケジュール


お子さまがお生まれになってから毎日楽しく、そして慌ただしく1ヶ月、2ヶ月と過ぎてしまうことと思います。

生後3ヶ月から受けるDPT(三種混合)ワクチンのお知らせが区から届いて初めて予防接種を受けるお子さまもいらっしゃいますが、大切なお子さまをワクチンで防げる病気(VPD)から守るためには、接種できる時期になったらできるだけベストのタイミングで忘れずに予防接種を受けることが重要と私たちは考えております。

予防接種には定期接種と任意接種があり、任意接種の中には生後6週間から接種が可能で、接種できる期間が限られているロタウイルスワクチンもあるので早めにスケジュールをたてることが大事だと思います。

しかしながら、日々の忙しい時間の中で色々ある予防接種のスケジュールを考えるのはパパ・ママも苦労するのではないでしょうか。
任意接種のヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種ができますし、ロタウイルスのワクチンも接種するとなると、BCG(目黒区では4ヶ月健診と一緒が原則です)との兼ね合いもあるのでスケジュールを組むのは大変だと思います。

スケジュールなどでわからないことがあればお気軽にご連絡ください。

私たちスタッフは少しでもパパ・ママのお力になれたらと思っています。

2012年7月2日月曜日

第3回 健やか親子教室を開催いたしました!

昨日7月1日は、第3回の健やか親子教室でした。
今回、渋谷青山にあります「こどもの城」体育事業部から島田綾子先生をお招きし、親子いっしょにからだを動かして楽しく遊ぶ、をテーマに教室を行いました。

笑いと熱気が「みんなのおうち」のスペースに充満し、親御さんもお子さんも充実した時間を過ごせたのではないでしょうか。

今回も対象は2・3歳で教室を行いました。これから出会っていくスポーツや遊びに取り組もうとするとき、(より楽しむために)必要になってくる「身のこなし」というものは、その入り口として幼少時に親御さんと一緒にからだを使って遊ぶことで身に付くのではないかと思っています。

私達は、体調がすぐれないときだけでなく、健康なときからお子さんをサポートしていきたいと思います。

2012年7月1日日曜日

7月のわくわくの日・すくすくの日


日頃より、みんなのおうちをご利用いただきありがとうございます。
みんなのおうちは、めでたく1才のお誕生日を迎えました。
赤ちゃんだった子ども達が1才になって「この日を待ってました」と、おうちを利用してくれるようになって、クリニックとおうちの両方でお子さんの成長を見守ることができてとても嬉しいです。
梅雨の時期に入りますが、おうちの中ではカラッと明るく楽しく過ごせるようにしていきます!!


☆わくわくの日 7月3日(火) 9:00~11:00

今回は、“おうちde夏まつり”
お面やヨーヨーつり、的当てなどをして、一足お先に夏気分を楽しもう♪ 

・甚平や浴衣、ハッピがありましたらお持ちください。着てきてもOKです!
・夏まつり中におやつを食べますので、ご用意ください。
・わくわくの日は、通常のお預かりの中で行っています。参加希望の方は、わくわくにかかる時間でご予約をお取りください。


☆すくすくの日  7月7日(土) 13:30~14:30

ママと赤ちゃんの心をあたためる、ベビーマッサージを楽しみましょう。ママ達の交流のきっかけの場としてもどうぞ!

・定員4名。2ヶ月~11ヶ月のお子さんが対象です。
・バスタオルと普段お使いのベビーオイルをお持ちください。
・始まる時間の5分前を目安にお越しください。