2012年6月30日土曜日

胃がんとピロリ菌


こどもと胃がんは関係ないと思われがちですが、胃がんの原因菌とされているヘリコバクターピロリ菌には、日本人口の約半分の6000万人が感染しているといわれます。

ピロリ菌は幼児期に感染し、成人になってからの感染はほぼありません。現在50歳代以降の70~80%の方がピロリ菌に感染しているといわれており、これは幼少期に衛生環境があまり良くない状況で、井戸水などから感染したものと考えられています。

小児の患者は5~15%といわれ、両親がともにピロリ菌に感染している場合は5割、片親が感染している場合でも2割前後の感染が確認されています。
キスや、箸などで鍋を共有しても感染の可能性はないとされていますが、噛み砕いたものを口移しでこどもに与えるなどの行為はピロリ菌を感染させる可能性があるので注意が必要です。

年長児の原因不明の鉄欠乏性貧血の多くにピロリ菌の感染が見られ、除菌が成功した後は貧血の症状が良くなり、再発することがなかったという報告もあります。

ピロリ菌は親子間で感染してしまうことがあることを知っておきましょう。

2012年6月29日金曜日

7月の診療スケジュールです。

いつもクリニックのご利用ありがとうございます。
7月の開院スケジュールについてお知らせいたします。

7月
  日  月  火   水    木      金   土
      2    3       5          
      9  10 11  12    13  14
 15 16    17 18  19    20  21
 22 23    24 25  26    27  28
   29 30    31  
 
     ・・・ 休診日
     
上記以外は、通常診療 08:30~20:00(昼休みなし)です。

2012年6月28日木曜日

正しい熱中症の予防法

このところ、寒暖の差が大きく体調を崩されるお子さん親御さんが多いようです。手洗いうがいなどできるところから予防を行いましょう。

熱中症の予防法についてです。熱中症は高温ばかりでなく、湿度の高い状況(多湿)も関係します。このためスポーツ活動や労働従事中に、室内や体育館でも発症してしまうわけです。

 起こしてしまった場合の対応も大切ですが、起こさないように準備することも重要になります。

 まず大切なのは、体調管理です。睡眠不足やかぜをひいているなど万全の体調でないときには起こしやすくなるからです。次に水分や塩分の補給を十分に行うことが重要です。あらかじめしっかり補充し、スポーツや遊んでいる最中にもこまめに補います。いわゆるスポーツドリンクでも良いですし、味噌汁やスープといったものも塩分やミネラルが含まれおり適しています。最近では、塩分を多めに含んだ飴(塩飴)も市販されており、事前の補充や休憩中の補給に適しているものもあります。

 また指導者や保護者の立場として、気温によってはスポーツ活動などを一時中断し休息をとらせるようにする勇気も必要だと思います。

 それから屋外の活動においては、帽子を着用し、日焼け止めもしっかり使うようにします。使用により皮膚の保護ばかりでなく、体力の消耗をおさえることができます。

 乳幼児のお出かけには、あらかじめミルクや母乳、お茶などを十分飲ませるようにします。服装は通気性のよいものにします。ベビーカーについては、タオルにくるんだ保冷剤や氷嚢を準備したり、熱がこもらないように通気にも気を遣いましょう。

 最後は、おうちに帰ってからの対応です。家に戻ると元気そうでほっとしてしまいます。しかし、日中に体中が暑くなってしまって体内にこもって上がってしまった体温(深部体温という)をしっかり冷ます目的で、帰宅したらぬるめのシャワーやお風呂(少し冷たいと思うくらい)でさっぱりしつつ、体温をしっかり下げることはとっても効果的です。

2012年6月27日水曜日

てんかんについて。


「てんかん」や「けいれん」と聞くと、よく分からないけれど怖い病気、というイメージを持たれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
20114月にクレーン車による歩行者を巻き込んだ交通事故があり、またその後にもてんかんの発作による可能性があると判断された事故が続いて報道されました。このことでさらに怖い病気という印象が強くなりました。
日本てんかん協会では「てんかんとは、脳の中で嵐が起こりそれが発作となり現れる病気です。出産時の傷や交通事故によるものなどいろいろな原因がありますが、多くの場合はわかりません。わが国では100万人がてんかんで悩んでいます」と説明されています。

てんかんは、その多くが現在薬できちんとコントロールができる病気です。
また「てんかん」に限らず、病気を持ちながら生活されている方はたくさんいらっしゃいますし、決められた内服や注射、生活に制限がある方もいらっしゃいます。

持病と上手く付き合っていくには、まず自分の病気を正しく理解すること、そのためには信頼できる主治医を見つけ、自己判断で治療や薬を中断しない。また、体調管理をきちんとして自分の身体を過信しすぎないことが大切です。
そして周囲の人々は、病気を正しく理解し、必要な時には手助けをする。それが持病を持って生活している方々にとってとても心強い励みになるのではないかと思います。

2012年6月26日火曜日

夜尿症でお困りの方へ。

日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。

夜尿外来を始めまして、徐々にご相談をいただけるようになりました。最初に、普段の生活やおしっこの習慣、水分の摂り方、睡眠のリズムなど、詳しくお話をうかがわせていただきます。

夜尿をしても眠りが深く起きないお子さんや、2回の夜尿があったけど徐々に1回になってきたお子さん、便秘がちなお子さんなど、夜尿といっても生活リズムや排便排尿習慣はもちろんみなさん一緒ではありません。
お話をよくうかがってから、薬物治療などを開始する前に、まず生活のアドバイスなどさせていただいております。
ご家族といっしょに、ご本人をお手伝いしていきますので、お困りの際にはお気軽にご相談ください。

2012年6月25日月曜日

乳児の包茎はむきすぎないようにしましょう。


宗教的な包皮切除の慣習がない日本では、乳児(男児)はみんな包茎です。
クリニックで診療しておりますと、「どうやってむいたらいいのか?」、「どのくらいむいたらいいのか?」というご質問を数多くいただきます。「主人に聞いても分からない」とのこと。もちろん赤ちゃんのときのことですから分からないのも無理ないのです。。。

包皮を柔らかくする意味で入浴の際などにときどき、(亀頭は出す必要はないので)少し包皮にテンションをかけてあげましょう。小児泌尿器科の先生は、2-3歳で、包皮をむいたときに亀頭が径2-3mm見えるくらいであれば十分というお話をされていました。
無理にむきすぎたり、むいて亀頭を洗いすぎたりしますと、包皮を傷めてしまったり、亀頭(粘膜)が硬くなってしまうこともあります。
ただし、亀頭包皮炎を繰り返したり、包茎が強くて排尿がうまくいかない場合(バルーニング)など塗布薬で治療を開始することもあります。

乳児の包茎はむきすぎないようにしましょう。

気になる場合は、クリニックにいらした際にご相談ください。
また24年度の勉強会でも取り上げる予定のテーマですので、ぜひご参加ください。

2012年6月24日日曜日

第3回 健やか親子教室。締切り間近です!お申し込みはお早めに。


 お子さんと一緒にからだを動かして遊んでいますか? 
「遊び方がよく分からない」なんてこともありますね。いわゆるスポーツクラブなどで専門的な動きを教わる前に、まず親子で楽しくいろんな遊びをすることが大切だと思います! 


第1回・第2回とも、ご参加のみなさまのたくさんの笑顔とご好評を頂戴いたしました。今回は講師に、渋谷区青山にあります「こどもの城」の体育事業部から島田綾子先生をお招きして、お父さん・お母さんと一緒にからだを動かして遊ぶ教室を開催いたします。

*今回は、お子さんの対象年齢を 2歳・3歳 とさせていただきました。ご了承下さい。
*対象年齢以外のお子様のお預かりは、受講ご希望の方が増えてきているため、安全面を配慮し若干名とさせていただきます。


  日 時  平成24年7月1日 日曜日 午後2時30分~ (1クール 40分程度)
      *1クール目が定員となりましたので、2クール目からのご案内です。

  対象年齢: 2歳・3歳          

  場 所  目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

  参加費  レクリエーション保険料 50円/名を頂戴します。

  定 員  15組(先着順) *受付締切 りは6月26日火曜日です。

  申込先  03-6303-1091(代表)

2012年6月23日土曜日

とびひ→蜂窩織炎(ほうかしきえん)!?掻きすぎにご注意。

前回、とびひ(伝染性膿疹)について書きました。
また、とびひなどに関連して、菌が侵入し真皮(の深いところ)や脂肪組織まで炎症が及ぶことがあり、蜂窩織炎と呼ばれます。
蜂窩織炎は、とびひだけでなくいろいろな原因がありますが、皮膚や粘膜の傷などから菌が侵入して起こることが多いようです。虫刺されを例にとると、刺された部位の周囲に赤みや腫れが急速に広がります。全身性の発熱を伴うこともあります。
抗菌薬(抗生剤)が主な治療になりますが、程度によっては入院治療しなくてはならない場合もあります。

この季節、虫刺されやとびひなど皮膚にダメージが起こることが多いですが、清潔を保ち、皮膚の様子に注意しましょう。

2012年6月22日金曜日

風疹(ふうしん)の流行


風疹が近畿地方を中心に流行しているという報告があり、厚生労働省が全国各都道府県に注意喚起を出しました。今年初めから現時点で昨年同時期の2倍の感染が報告されているそうです。
19771994年は女子中学生を対象に風疹の定期接種が実施されていたため、現在3040代の男性の風疹抗体保有状況が低く、今回の流行はこの年齢層の男性を中心に発生しています。
風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によっておこり軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部のリンパ節の腫脹などが主症状で、潜伏期間は2~3週間です。
また妊婦が妊娠早期にかかると、出生した児に先天性風疹症候群とよばれる病気が発症することがあり、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持って生まれる可能性があります。そのため妊娠を希望する女性や妊婦の家族に対するワクチン接種が大切になってきます。
現在、定期接種としてMRワクチン(麻疹、風疹)が1歳と就学前を対象に行われております。
お父さま、お母さまの予防接種も当クリニックで受けられますので、お気軽にご相談ください。

2012年6月21日木曜日

アレルギー外来が始まりました。

日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。
このたびクリニックでは、この6月から小児アレルギー外来を開設いたしました。

アレルギー外来では気管支ぜんそく・アトピー性皮ふ炎・食物アレルギーやその他のアレルギーを診断したり治療したりします。診断はされていなくても、ぜいぜいが気になっている方や、湿疹が治りにくい方、離乳食でお悩みの方も是非一度ご相談ください。


開設時間:第2、第4土曜日  14:00~18:00(完全予約制)


アレルギー外来受診をご希望の方は、まず通常外来の際にご相談ください。
当院に初めておかかりになる場合も、まず通常外来の予約をお取りください。

2012年6月20日水曜日

親御さんの受診。

最近は昼間は暑く、夜は冷え込んだりと、体調を崩しやすい状況です。“まず、できることから”ということで、「手洗い・うがい」を徹底していきましょう!
先日、園医としておうかがいした幼稚園でも、健診のあとに「手洗い・うがいは大切」という話をしましたら、早速自宅で、よくうがいをしていた、とあとから耳にいたしました。

このごろは、受診されるお子さんの親御さんから、「おとなはみてもらえないのですか?」というご質問を受けることがあります。
手洗いなどの予防をしていても、どうしてもお子さんのお風邪をもらってしまい、同じような症状に悩まされることがありますね。
そのようなときは、お子さんの受診予約電話の際に併せておっしゃっていただければと思います。受診枠を確保し、お子さんと一緒に診察させていただきます。
一緒にお風邪をひいてしまったのに、異なる病院に行かなくてはならないというのは大変ですから。

2012年6月19日火曜日

「みんなのおうち」 開院1周年のお得な登録キャンペーンをご利用ください。

「みんなのおうち」は、大変お得な開院1周年の登録キャンペーンを実施致しております。
6月末日までにご登録いただいた方を対象に、

登録料5,000円OFF  (15,000円→→10,000円) 

とさせていただいております。

どうぞこのお得な機会をお見逃しなく!!!

興味をもたれているお知り合い方がいらっしゃいましたら是非お声かけください!
※1回目のご利用は体験としてご利用いただきます。(利用料1,000円/時間)
2回目のご利用を登録日とし、登録料をお支払いいただきます。

まずは見学だけでも結構ですので、ご連絡ください。
予約専用電話03-6303-1093

2012年6月18日月曜日

第7回 勉強会 小児救急対応講習会を行いました!

17日曜日は、小児救急対応講習会をみんなのおうちを利用して行いました。この講習会では、いわゆる一次救命処置(Basic Life Support)の中の「大声で助けを呼ぶ」こと、「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」を体験していただくことを主眼に行いました。ご参加いただいたお父さんお母さん方は、汗だくになって一所懸命行っていただけました。最初は胸骨圧迫のコツがつかめなかった方も最後には、正しく圧迫できるようになっておりました。
救急蘇生の講習としては、ほんの“さわり”程度ではありますが、実際に「声を張り上げ」、「からだを動かし」体験することは非常に大切です。また1回かぎりではなく継続的に行っていくことが、いざというときに役に立つことになると思います。
日曜日のお忙しい中ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!

2012年6月17日日曜日

とびひ


ご近所の庭先のあじさいが色づき始めました。
今年も梅雨入りのニュースがあり、しばらくジメジメ、ムシムシした季節となります。

この季節お子さんの皮膚トラブルも多い時期となりあせもや虫刺され、湿疹からとびひになってしまうことがあります。
「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といい細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。搔きむしった手を介して水ぶくれがあっという間に全身の皮膚へ広がってしまいます。
原因菌としては黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌があり、とびひの治療は主に抗菌薬(飲み薬、ぬり薬)を使います。また必要に応じてかゆみを抑える薬なども処方されることがあります。

日常生活、おうちで気を付けてあげられることとしては、皮膚を清潔に保つこと、患部にさわらないように注意すること、爪を切るなどが大切です。またタオルや衣類は共有しないようにしましょう。

とびひになってしまったら早めの受診をお勧めします。

2012年6月16日土曜日

7月のわくわくの日・すくすくの日


日頃より、みんなのおうちをご利用いただきありがとうございます。
みんなのおうちは、めでたく1才のお誕生日を迎えました。
赤ちゃんだった子ども達が1才になって「この日を待ってました」と、おうちを利用してくれるようになって、クリニックとおうちの両方でお子さんの成長を見守ることができてとても嬉しいです。
梅雨の時期に入りますが、おうちの中ではカラッと明るく楽しく過ごせるようにしていきます!!


☆わくわくの日 7月3日(火) 9:00~11:00

今回は、“おうちde夏まつり”
お面やヨーヨーつり、的当てなどをして、一足お先に夏気分を楽しもう♪ 

・甚平や浴衣、ハッピがありましたらお持ちください。着てきてもOKです!
・夏まつり中におやつを食べますので、ご用意ください。
・わくわくの日は、通常のお預かりの中で行っています。参加希望の方は、わくわくにかかる時間でご予約をお取りください。


☆すくすくの日  7月7日(土) 13:30~14:30

ママと赤ちゃんの心をあたためる、ベビーマッサージを楽しみましょう。ママ達の交流のきっかけの場としてもどうぞ!

・定員4名。2ヶ月~11ヶ月のお子さんが対象です。
・バスタオルと普段お使いのベビーオイルをお持ちください。
・始まる時間の5分前を目安にお越しください。

2012年6月15日金曜日

第3回 健やか親子教室 開催のお知らせ


お子さんと一緒にからだを動かして遊んでいますか? 
「遊び方がよく分からない」なんてこともありますね。いわゆるスポーツクラブなどで専門的な動きを教わる前に、まず親子で楽しくいろんな遊びをすることが大切だと思います! 


第1回・第2回とも、ご参加のみなさまのたくさんの笑顔とご好評を頂戴いたしました。今回は講師に、渋谷区青山にあります「こどもの城」の体育事業部から島田綾子先生をお招きして、お父さん・お母さんと一緒にからだを動かして遊ぶ教室を開催いたします。

*今回は、お子さんの対象年齢を 2歳・3歳 とさせていただきました。ご了承下さい。
*対象年齢以外のお子様のお預かりは、受講ご希望の方が増えてきているため、安全面を配慮し若干名とさせていただきます。


  日 時  平成24年7月1日 日曜日 午後1時30分~ (1クール 40分程度)

  対象年齢: 2歳・3歳          

  場 所  目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

  参加費  レクリエーション保険料 50円/名を頂戴します。

  定 員  15組(先着順) *受付締切 りは6月26日火曜日です。

  申込先  03-6303-1091(代表)

2012年6月14日木曜日

アレルギー外来がはじまりました。


日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。
このたびクリニックでは、この6月から小児アレルギー外来を開設いたしました。

アレルギー外来では気管支ぜんそく・アトピー性皮ふ炎・食物アレルギーやその他のアレルギーを診断したり治療したりします。診断はされていなくても、ぜいぜいが気になっている方や、湿疹が治りにくい方、離乳食でお悩みの方も是非一度ご相談ください。


開設時間:第2、第4土曜日  14:00~18:00(完全予約制)


アレルギー外来受診をご希望の方は、まず通常外来の際にご相談ください。
当院に初めておかかりになる場合も、まず通常外来の予約をお取りください。

2012年6月13日水曜日

交通事故について。


今回は交通事故についてです。
“どんなに注意しても交通事故は発生してしまう。発生したとしても、できるだけ損傷を少なくする”ことが重要です。

1.自動車では、シートベルト、チャイルドシートの未着用や不適切な取り付けが問題になります。
「すぐそこまでだから」とか「こどもが嫌がるから」とか「スピードを出さないから」などなど。こどもが死傷した事故の大半は時速40km以下でおこっています。
*時速40kmで車が衝突した場合、こどもの体重は30倍の計算になります。
(10kgのこどもの場合:300kgの計算となります)

2.自転車では、本人が運転する場合には、スピードの出しすぎ、重すぎる荷物(運転操作のしにくさ)、ヘルメットの未装着が問題になります。
*自転車乗車時のヘルメット着用は、頭部外傷では重症度を85%、脳損傷では88%軽減できるとされています。

予防対策としては、
・年齢にあったチャイルドシートを使用する
・チャイルドシートは、必ず後部座席に取り付ける(助手席はエアバッグの作動で窒息などを起こす可能性あり)
・自転車乗車の際は、必ずヘルメットを装着する
・こども乗せ自転車などの場合、補助椅子に座らせたままひとりにしない
・言葉が分かるようになってきたら、日頃から交通ルールを教える
・おとなが悪い見本を見せない(赤信号を渡る、横断歩道のないところを渡る、など)
といったことが挙げられます。

いっぺんに全部、ということは難しいかもしれませんが、自分で、ご家庭で、できることから始めましょう。

2012年6月12日火曜日

アトピー性皮膚炎を悪化させる原因物質の発見

今朝のニュースや朝刊で、「アトピー性皮膚炎を悪化させたり、慢性化させる原因物質」として、たんぱく質「ぺリオスチン」が発見され、今後の治療薬開発に役立つ、とありました。
ぺリオスチンは、皮膚炎に関係するたんぱく質から出されるたんぱく質のひとつで、アトピー性皮膚炎を悪化させたり、慢性化させる一連の物質の流れの中にあるたんぱく質であるということです。これを抑えることでアトピー性皮膚炎の悪化や慢性化の流れを抑えることが期待されるわけです。

素晴らしい研究結果が出て、すぐ実用化、というわけではありませんが、ひとつひとつの研究の積み重ねが患者さんへの恩恵につながっていくわけです。

もちろん普段からのスキンケアや保湿が重要なのはいうまでもありません。「よく石鹸を泡立てての洗浄・洗顔」と「しっかり保湿剤」を行っていきましょう。

「みんなのおうち」 開院1周年のお得な登録キャンペーンをご利用ください。


「みんなのおうち」は、大変お得な開院1周年の登録キャンペーンを実施致しております。
6月末日までにご登録いただいた方を対象に、

登録料5,000円OFF  (15,000円→→10,000円) 

とさせていただいております。

どうぞこのお得な機会をお見逃しなく!!!

興味をもたれているお知り合い方がいらっしゃいましたら是非お声かけください!
※1回目のご利用は体験としてご利用いただきます。(利用料1,000円/時間)
2回目のご利用を登録日とし、登録料をお支払いいただきます。

まずは見学だけでも結構ですので、ご連絡ください。
予約専用電話03-6303-1093

2012年6月11日月曜日

溺水について。


事故予防のお話、今回は溺水についてです。

厚生労働省が出している統計(平成21年度)では、不慮の事故の中では溺水(溺死)の占める割合は、1~19歳のどの年齢層でも交通事故についで2番目に多いという結果です。

発生場所としては、0・1歳は浴槽内が多く、1歳になると浴槽・自然水域内への転落が発生しています。3・4歳では自然水域内が多いという結果です。

浴槽での溺水について、その起こりやすい状況として、
・こどもが浴室に入りやすい構造・環境になっている
・浴槽の縁の高さが50センチ以下
・浴槽に水がたまっている(こどもの鼻と口を覆うだけの水深、すなわち10センチでも十分である)
といったことが挙げられます。

予防対策としては、
・できるだけ残り湯をしない
・浴室に入れないように鍵をかける
・こどもだけでお風呂に入れたり、遊ばせたりしない
・短い時間であっても、浴槽にこどもを1人にしない
・桶(おけ)などにも水を張らない
・海や川などで遊ぶときにはライフジャケットを着用する
といったことが挙げられます。

この季節、海や川といった水辺で遊ぶことが増えます。ライフジャケットの着用とともに、岩場などでは、靴や手袋を着用することも忘れないようにしましょう。

また今回述べたように、夏場の海や川だけではなく、乳幼児では浴槽での事故が多くを占めますので、予防対策をしたうえで注意をはらっていくことが肝要です。

2012年6月10日日曜日

誤飲・誤嚥について。


前回、お子さんの成長と事故予防のお話をいたしました。事故予防の観点から今回は、誤飲・誤嚥について書きます。

まず誤飲・誤嚥事故の傾向です。
・生後6ヶ月から急増し、9ヶ月がピークとなります。
・女児よりも男児の方が多いです。
・発生時間は、18~21時台が多く、夕飯の仕度などで最も目が離れる時間といえます。

次に誤飲の原因となる家庭用品等の種類です。
・たばこが約3割を占めトップです。30年間トップを守り続けて(?)います。
・次に2割弱を占める医薬品・医薬部外品です。
・それからおもちゃ、プラスチック製品、金属製品、食品類と続いていきます。

①たばこの誤飲では、その9割弱が生後6ヶ月から1歳6ヶ月の乳幼児に起こっています。その致死量としては、体重10kgのお子さんでたばこ1本、20kgのお子さんで2本です。
ただし、たばこの葉だけでは、ニコチンの吸収は遅く、催吐作用があるためたくさんは食べられません。結果として中毒例は少ないのが現状です。
しかし、水に浸っているたばこや空き缶などに水を入れ灰皿がわりにしている場合にその水を飲んでしまうとニコチンの吸収も早く中毒になりやすいのです。
対策としては禁煙がもっとも望ましいですが、たばこや灰皿を手の届くところに置かない、空き缶やペットボトルなどを灰皿がわりにしない、ということが大切です。

②医薬品類では、家庭に置いてある機会の多い薬品で、親が飲んでいるのを見て真似して飲むということが多いので、こどもの見ていないところで内服するようにしましょう。

③おもちゃ類では硬貨、ボタン電池、マグネット、クリップ、ボタンなどが多く、食品類ではナッツや大豆などの豆類、飴、もち、こんにゃくゼリー、ミニトマト、ぶどうなどが多くを占めます。

予防対策としては、
・4-5歳までは与えないようにする。
・口にものを入れたまま遊ばせない。遊びながら食べさせない。
・食べているときにびっくりさせたり、たたいたりしない。
・早食い競争をしないように教育する。
といったことが挙げられます。

親御さん自身がハイハイの姿勢をとってみて、危険なものはないかこどもの目線になって確認することが大切です。

また子ども達は日々成長します。昨日まで届かなかったところに手が届く!、登れなかったところに登っている!、この高さに頭をぶつけるようになった!、こんな成長を目にするのはとても嬉しいことではありますが、同時に上のような予防対策の変更(バージョンアップ)をせまられることでもありますね。
成長を楽しみつつ、冷静な目をもって事故予防対策も行っていきましょう。

2012年6月9日土曜日

第3回 健やか親子教室 開催のお知らせ


 お子さんと一緒にからだを動かして遊んでいますか? 
「遊び方がよく分からない」なんてこともありますね。いわゆるスポーツクラブなどで専門的な動きを教わる前に、まず親子で楽しくいろんな遊びをすることが大切だと思います! 


第1回・第2回とも、ご参加のみなさまのたくさんの笑顔とご好評を頂戴いたしました。今回は講師に、渋谷区青山にあります「こどもの城」の体育事業部から島田綾子先生をお招きして、お父さん・お母さんと一緒にからだを動かして遊ぶ教室を開催いたします。

*今回は、お子さんの対象年齢を 2歳・3歳 とさせていただきました。ご了承下さい。
*対象年齢以外のお子様のお預かりは、受講ご希望の方が増えてきているため、安全面を配慮し若干名とさせていただきます。


  日 時  平成24年7月1日 日曜日 午後1時30分~ (1クール 40分程度)

  対象年齢: 2歳・3歳          

  場 所  目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

  参加費  レクリエーション保険料 50円/名を頂戴します。

  定 員  15組(先着順) *受付締切 りは6月26日火曜日です。

  申込先  03-6303-1091(代表)

2012年6月8日金曜日

お子さんの成長と事故予防


お父さんお母さんは、お子さんの成長を日々感じられていると思います。くびがすわったら、寝返りができるようになり、ハイハイからつかまり立ち、つたい歩き、ひとり立ち、というように乳児期の成長は驚くべきスピードで進んでいきます。

クリニックには、「ベッドから落ちて頭を打ちました!」とか「ソファーからの落ちました!」とか「届かないと思っていた机の上の親の薬を飲んでしまいました!」といった具合で受診される方がみえます。親御さんも肝を冷やしますが、お子さん達はもっとびっくりしているでしょう。

幸い大事には至らない場合もありますが、診察を行い観察項目や注意事項をお話した後、「こどもは毎日毎日成長していて、昨日できなかったことが今日はできたりしますよね」というお話を加えます。

お子さんの成長にあわせて、あるいは先取りし、親(保護者)は事故予防の対策をバージョンアップして講じていきましょう!

2012年6月7日木曜日

6月のわくわくの日・すくすくの日


日頃より、みんなのおうちをご利用いただきありがとうございます。
みんなのおうちは、もうすぐ1才のお誕生日を迎えます。
子ども達の成長に負けないよう、私たちスタッフ一同も成長していきたいと思います。
そして、わくわくする時間を一緒に過ごしたり、すくすく育つ喜びを共有していけたらと思います。
ぜひ、みんなのおうちに遊びに来てくださいね♪


☆わくわくの日 6月12日(火) 10:00~11:00

今回は、雨の日の多くなる時期に楽しめる工作遊びです。
空き箱やトレー・ペーパーの芯・ペットボトルなど、身近なものを使って何ができるかな?? 

・作品を入れて持ち帰るための袋をご用意ください。
・わくわくの日は、通常のお預かりの中で行っています。参加希望の方は、わくわくにかかる時間でご予約をお取りください。


☆すくすくの日  6月16日(土) 13:30~14:30

ママと赤ちゃんの心をあたためる、ベビーマッサージを楽しみましょう。ママ達の交流のきっかけの場としてもどうぞ!

・定員4名。2ヶ月~11ヶ月のお子さんが対象です。
・バスタオルと普段お使いのベビーオイルをお持ちください。
・始まる時間の5分前を目安にお越しください。

2012年6月6日水曜日

第7回勉強会は定員になりましたのでお申し込みを締め切らせて頂きます。

日頃よりクリニックならびにみんなのおうちのご利用ありがとうございます。
6月17日(日)に予定されております 「第7回勉強会 小児救急対応講習会」は、多くの参加申し込みをいただきました。まことにありがとうございます。
お申し込み人数が定員に達しましたので、大変申し訳ありませんが申し込みを締め切らせて頂きます。

またのご参加をスタッフ一同お待ちしております。

2012年6月5日火曜日

虫刺され

気候がよくなってきて、外あそびも活発となり、虫刺されで受診されるお子さんが増えてまいりました。
虫刺されとひとくちにいっても、蚊やハチ、ブユ(ブヨ)、蛾など多くがあります。それから診察する側としては、本当に虫刺されなのか、他の病気からの発疹や腫れでないのか、ということにも注意をはらいます。

虫刺されで、ひどく腫れてしまう場合や、かき壊してしまい伝染性膿か疹(とびひ)になっている場合もあります。
かゆみや腫れに対しては、冷やすことが有効な場合があります。清潔に洗い冷やしましょう。薬剤では、内服では抗ヒスタミン薬を、塗り薬としてはステロイド外用薬を使用することが多いです。

まず重要なのは、虫除けをしっかりすることになりますが、刺されてしまい腫れが強い、かき壊しがあるといった場合には受診する方がよいでしょう。

2012年6月4日月曜日

激動の時代の子育て

お陰様で、1周年を迎えることが出来ました。
「みんなのおうち」から元気な声を漏れ聞き、すくすくと元気になっている子達を日々目にしてうれしく感じると同時に、地域の皆様に支えられてこの日を迎えられたことに心よりお礼を申し上げます。
ある医師(@Queen’s Medical Center, HNL)とのエピソードを1つご紹介します。
ある18歳の女の子の患者の診察が終わるとその医師は私に語りかけた。
「さっきの子はね、私が取り上げたんだよ。ちっちゃく(未熟児で)生まれてね、親はとっても心配してた。でもね、あんなにたくましく元気だったろ!昨年サーフィンで全米No.1になったんだよ。18年なんて長いようで短い。今の世の中の動きはとてつもなく速くて、大人達が自分を見失っている。そんな中で、小児科医はね、こどもの代弁者として時には、がむしゃらになって子育てしながら自分を見失ってしまった親と戦って親から嫌われてでもこどもを守ってあげなければならないときがある。そして心身共に健全に育っていく子を静かに見守っていくんだよ。その子が大人になって赤ん坊を自分のところに連れてきたとき、初めて小児科医として認められるんだ。小児科医はね、そこがスタートなんだよ。」
これから1050100年と激動の時代に、みなさまのちょっとした心の支えになれたらと願っています。
「こどもに学び、こどもを守る」という強い信念の基、引き続き精進して参ります。今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。

開院から1年、よいクリニックを目指してがんばります。

一昨日の土曜日は、ちょうど開院から1年の日でしたが非常にうれしいことがありました。
その日受診ではなかった Eちゃんがお母さんと一緒にクリニックを訪れてくれ、弟のKくんと連名の手作りのプレゼントを持ってきてくれたのです。
1周年を覚えていてくださったことも含め、スタッフ一同うれしくあたたかい気持ちになりました。

あっという間に過ぎた1年でしたが、これからも引き続き、お子さんとご家族を一所懸命サポートしていきたいと思います。

2012年6月3日日曜日

6月の診療スケジュールです。

いつもクリニックのご利用ありがとうございます。
6月の開院スケジュールについてお知らせいたします。

6月
  日  月  火   水  木    金   土
                   1   2 
   3       5          8    9 
  10  11 12  13 14  15  16 
  17  18 19  20 21  22  23 
  24  25 26  27 28  29  30  
 
     ・・・ 休診日
     
上記以外は、通常診療 08:30~20:00(昼休みなし)です。

2012年6月2日土曜日

アレルギー外来をはじめます!

日頃よりクリニックならびにおうちのご利用ありがとうございます。
このたびクリニックでは、この6月から小児アレルギー外来を開設いたします。

アレルギー外来では気管支ぜんそく・アトピー性皮ふ炎・食物アレルギーやその他のアレルギーを診断したり治療したりします。診断はされていなくても、ぜいぜいが気になっている方や、湿疹が治りにくい方、離乳食でお悩みの方も是非一度ご相談ください。


開設時間:第2、第4土曜日  14:00~18:00(完全予約制)


アレルギー外来受診をご希望の方は、まず通常外来の際にご相談ください。
当院に初めておかかりになる場合も、まず通常外来の予約をお取りください。

2012年6月1日金曜日

「みんなのおうち」 開院1周年のお得な登録キャンペーンをご利用ください。

「みんなのおうち」は、大変お得な開院1周年の登録キャンペーンを実施致しております。
6月末日までにご登録いただいた方を対象に、

 登録料5,000円OFF  (15,000円→→10,000円) 

とさせていただいております。

どうぞこのお得な機会をお見逃しなく!!!

興味をもたれているお知り合い方がいらっしゃいましたら是非お声かけください!
※1回目のご利用は体験としてご利用いただきます。(利用料1,000円/時間)
2回目のご利用を登録日とし、登録料をお支払いいただきます。

まずは見学だけでも結構ですので、ご連絡ください。
予約専用電話03-6303-1093