風疹が近畿地方を中心に流行しているという報告があり、厚生労働省が全国各都道府県に注意喚起を出しました。今年初めから現時点で昨年同時期の2倍の感染が報告されているそうです。
1977~1994年は女子中学生を対象に風疹の定期接種が実施されていたため、現在30~40代の男性の風疹抗体保有状況が低く、今回の流行はこの年齢層の男性を中心に発生しています。
風疹は風疹ウイルスの飛沫感染によっておこり軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部のリンパ節の腫脹などが主症状で、潜伏期間は2~3週間です。
また妊婦が妊娠早期にかかると、出生した児に先天性風疹症候群とよばれる病気が発症することがあり、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持って生まれる可能性があります。そのため妊娠を希望する女性や妊婦の家族に対するワクチン接種が大切になってきます。
現在、定期接種としてMRワクチン(麻疹、風疹)が1歳と就学前を対象に行われております。
お父さま、お母さまの予防接種も当クリニックで受けられますので、お気軽にご相談ください。