2011年7月29日金曜日

第2回小児領域勉強会開催のお知らせ。

 第1回の小児領域勉強会として、救急蘇生講習会を開催させていただきました。
今回は第2回として、「遊びと運動機能。小児のライフスタイル」と題して、勉強会を開催いたします。
若木院長が講師を務めますので、お気軽にお越しください。


    日 時 平成23年月4日 日曜日 午前10時~1

    場 所 目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

    参加費 無 料(電話でのご予約は必要です)。

    定 員 20名(先着順) *受付締切りは8月30日です。

    連絡先 03-6303-1091(代表)

今回は座学の講義形式となります。
お子さんもお預かりいたしますので、電話予約の際にお子さんのお名前・年齢などもお伝えください。

2011年7月26日火曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【9月いっぱいまで延長!】


「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【9月いっぱいまで延長!】

 「みんなのおうち」ではクリニック開院記念として
その1  登録料5000円off
その2  10時間分利用料無料特典


のキャンペーンを行っておりましたが、ご好評につき9月30日分登録分まで
延長いたします。
※但し、8・9月にご登録の方については、無料特典ご利用の有効期限を年内いっぱいとさせていただきます。

「まずは見学」でも結構です!
お気軽にクリニックにお越しいただければと思います。

虫から学ぶ

昨日午前中の涼しい時間にに2人の女の子と公園に行ったら、「じーじーー」と夏らしい鳴き声が!
しばらくすると、虫網・虫かごを持った小学生のお兄さん達がやってきました。

「よし、俺が追い込むからな!」
「あとは任せろ!」

見事な連携プレーで夢中になって虫を追いかけていました。
・・・虫かごを見せてもらったらカナブンしか入っていませんでしたが(笑)

こども達にとって虫はとっても大切な学びの題材です。
よく小さな子はアリやだんご虫を足や指でつぶしますよね。
これも必要な経験とされています。
はじめから「死んじゃうからやめなさいっ」と言わずに、命の大切さを少しずつ体験から学ばせることが良いのだそうです。
保育界の研修で、「虫を殺した数だけ虫を大切にできるようになる」なんて先生もいらしたぐらいです。

昔に比べると、虫と触れ合える場が減ってきている現実もありますが、こどもの視線になって見渡してみると、まだまだそこらじゅうに色々な虫があふれています。

虫嫌いなこどもはいません。
虫が苦手な子は、お母さんの虫への反応で苦手になっていきます。
虫が嫌いなお母さん、ぐっとこらえてお子さんの前では虫嫌いをなんとか隠してくださいね。

「みんなのおうち」スタッフも、命の大切さを感じられるようなこどもたちへの関わりに努めてまいります。


みんなのおうち

2011年7月25日月曜日

「みんなのおうち」が土曜日のお預かりを開始しました!

 みなさんからのご要望にお答えして、7月23日から土曜日のお預かりをスタートしております!
スタッフ一同、たくさんのご利用をお待ちしております。
ご不明な点などございましたら、いつでもご連絡ください。

2011年7月24日日曜日

第1回小児救急対応講習会を行いました!

本日、このホームページでもご紹介しました小児救急対応講習会(第1回)を無事に終了することができました。

クリニックでの初めての勉強会として救急対応講習会を行いましたが、参加していただいたみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。実際に大きな声を出し、からだを動かし体験しておくことが、いざというときに役に立つことと思います。なにか“ひとつ”でもお持ち帰り(身に付けて)いただけたら幸いです。

今後も定期的に勉強会を開催していきたいと思っております。救急対応に限らず、いろいろなテーマで行っていきますので、お気軽にご参加ください。

2011年7月23日土曜日

事故予防のお話。交通事故について。

 今回は交通事故についてです。
“どんなに注意しても交通事故は発生してしまう。発生したとしても、できるだけ損傷を少なくする”ことが重要です。

1.自動車では、シートベルト、チャイルドシートの未着用や不適切な取り付けが問題になります。
「すぐそこまでだから」とか「こどもが嫌がるから」とか「スピードを出さないから」などなど。こどもが死傷した事故の大半は時速40km以下でおこっています。
*時速40kmで車が衝突した場合、こどもの体重は30倍の計算になります。
(10kgのこどもの場合:300kgの計算となります)

2.自転車では、本人が運転する場合には、スピードの出しすぎ、重すぎる荷物(運転操作のしにくさ)、ヘルメットの未装着が問題になります。
*自転車乗車時のヘルメット着用は、頭部外傷では重症度を85%、脳損傷では88%軽減できるとされています。

予防対策としては、
・年齢にあったチャイルドシートを使用する
・チャイルドシートは、必ず後部座席に取り付ける(助手席はエアバッグの作動で窒息などを起こす可能性あり)
・自転車乗車の際は、必ずヘルメットを装着する
・こども乗せ自転車などの場合、補助椅子に座らせたままひとりにしない
・言葉が分かるようになってきたら、日頃から交通ルールを教える
・おとなが悪い見本を見せない(赤信号を渡る、横断歩道のないところを渡る、など)
といったことが挙げられます。

いっぺんに全部、ということは難しいかもしれませんが、自分で、ご家庭で、できることから始めましょう。

2011年7月22日金曜日

目黒区の方へ。子宮頸がんワクチンについて。

 当クリニックは開設して間もないため、目黒区から送付されている接種施行機関の一覧には未掲載ですが子宮頸がんワクチン接種にも対応しています。

ワクチン供給の問題が取り上げられておりますが、供給が開始され次第、他医療機関と同様に接種できますので、ご安心ください。ご連絡をお待ちしております。

この子宮頸がんワクチンは、女性にとって画期的なワクチンです。その予防のお手伝いができればと思っています。

夏季休業のお知らせ。

クリニック・みんなのおうちは、8月に夏休みを頂戴いたします。

夏季休業: 8月6日土曜~8月10日水曜

それ以外の日は、通常どおりです。クリニックは時間外も含め20時まで対応いたしますので、どうぞご利用ください。

2011年7月20日水曜日

事故予防のお話。溺水について。

 事故予防のお話、今回は溺水についてです。

厚生労働省が出している統計(平成21年度)では、不慮の事故の中では溺水(溺死)の占める割合は、1~19歳のどの年齢層でも交通事故についで2番目に多いという結果です。

発生場所としては、0・1歳は浴槽内が多く、1歳になると浴槽・自然水域内への転落が発生しています。3・4歳では自然水域内が多いという結果です。

浴槽での溺水について、その起こりやすい状況として、
・こどもが浴室に入りやすい構造・環境になっている
・浴槽の縁の高さが50センチ以下
・浴槽に水がたまっている(こどもの鼻と口を覆うだけの水深、すなわち10センチでも十分である)
といったことが挙げられます。

予防対策としては、
・できるだけ残り湯をしない
・浴室に入れないように鍵をかける
・こどもだけでお風呂に入れたり、遊ばせたりしない
・短い時間であっても、浴槽にこどもを1人にしない
・桶(おけ)などにも水を張らない
・海や川などで遊ぶときにはライフジャケットを着用する
といったことが挙げられます。

この季節、海や川といった水辺で遊ぶことが増えます。ライフジャケットの着用とともに、岩場などでは、靴や手袋を着用することも忘れないようにしましょう。

また今回述べたように、夏場の海や川だけではなく、乳幼児では浴槽での事故が多くを占めますので、予防対策をしたうえで注意をはらっていくことが肝要です。

2011年7月19日火曜日

お車で来院される方に耳寄りな情報です!

目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち がさらにご利用しやすくなります!

本日 7月19日火曜日から、ホームページ(アクセスのページ)でも紹介しております
「三井のリパーク下目黒5丁目第3駐車場」、「下目黒6丁目第2駐車場」をご利用の方に15分券(100円券)を1枚差し上げます。同駐車場をご利用の場合は、受付でお声かけください。

遠方からのご来院や雨の日のご来院など、お車で来院の場合によりご利用しやすくなります。
診療日は、時間外も含め20時まで対応しておりますので、夕方以降のご来院にもご活用ください。お待ちしております。

2011年7月15日金曜日

目黒区の方へ。子宮頸がんワクチンについて。

 当クリニックは開設して間もないため、目黒区から送付されている接種施行機関の一覧には未掲載ですが子宮頸がんワクチン接種にも対応しています。

ワクチン供給の問題が取り上げられておりますが、供給が開始され次第、他医療機関と同様に接種できますので、ご安心ください。ご連絡をお待ちしております。

この子宮頸がんワクチンは、女性にとって画期的なワクチンです。その予防のお手伝いができればと思っています。

事故予防のお話。誤飲・誤嚥について。

前回、熱中症の予防に良いとされる塩飴に関して、誤飲・誤嚥に注意しましょう、という話を書きました。その流れで事故予防の話として今回は、誤飲・誤嚥についてもう少し詳しく書きます。

まず誤飲・誤嚥事故の傾向です。
・生後6ヶ月から急増し、9ヶ月がピークとなります。
・女児よりも男児の方が多いです。
・発生時間は、18~21時台が多く、夕飯の仕度などで最も目が離れる時間といえます。

次に誤飲の原因となる家庭用品等の種類です。
・たばこが約3割を占めトップです。30年間トップを守り続けて(?)います。
・次に2割弱を占める医薬品・医薬部外品です。
・それからおもちゃ、プラスチック製品、金属製品、食品類と続いていきます。

①たばこの誤飲では、その9割弱が生後6ヶ月から1歳6ヶ月の乳幼児に起こっています。その致死量としては、体重10kgのお子さんでたばこ1本、20kgのお子さんで2本です。
ただし、たばこの葉だけでは、ニコチンの吸収は遅く、催吐作用があるためたくさんは食べられません。結果として中毒例は少ないのが現状です。
しかし、水に浸っているたばこや空き缶などに水を入れ灰皿がわりにしている場合にその水を飲んでしまうとニコチンの吸収も早く中毒になりやすいのです。
対策としては禁煙がもっとも望ましいですが、たばこや灰皿を手の届くところに置かない、空き缶やペットボトルなどを灰皿がわりにしない、ということが大切です。

②医薬品類では、家庭に置いてある機会の多い薬品で、親が飲んでいるのを見て真似して飲むということが多いので、こどもの見ていないところで内服するようにしましょう。

③おもちゃ類では硬貨、ボタン電池、マグネット、クリップ、ボタンなどが多く、食品類ではナッツや大豆などの豆類、飴、もち、こんにゃくゼリー、ミニトマト、ぶどうなどが多くを占めます。

予防対策としては、
・4-5歳までは与えないようにする。
・口にものを入れたまま遊ばせない。遊びながら食べさせない。
・食べているときにびっくりさせたり、たたいたりしない。
・早食い競争をしないように教育する。
といったことが挙げられます。

親御さん自身がハイハイの姿勢をとってみて、危険なものはないかこどもの目線になって確認することが大切です。

また子ども達は日々成長します。昨日まで届かなかったところに手が届く!、登れなかったところに登っている!、この高さに頭をぶつけるようになった!、こんな成長を目にするのはとても嬉しいことではありますが、同時に上のような予防対策の変更(バージョンアップ)をせまられることでもありますね。
成長を楽しみつつ、冷静な目をもって事故予防対策も行っていきましょう。




  

2011年7月14日木曜日

幼稚園夏休み

もうすぐ幼稚園も夏休みですね!!
今週いっぱいで夏休みに入る園も多いと思います。

「みんなのおうち」は、クリニックと同様に8月6日(土)~10日(水)に夏季休暇を  頂戴し、それ以外の日は通常通りお預かりいたします。

★ご利用時間 月火木金土 9:00~17:00 (祝日を除く)               ※7/23(土)より土曜日スタート


ご予約のお電話をお待ちしております。
初めてご利用される方は、ご利用日前に面談をさせていただきますので、お電話いただいた後、母子手帳をご持参の上お越しください。
予約専用電話 03-6303-1093

待ち時間0、帰るまで10分

待ち時間0、来院から会計処理まで10分が私たちのクリニックでかかる平均的な時間です。

病院や医院にかかると「半日が潰れる」「予定が立てられない」「待合室での感染が心配」などが主要な悩みです。
同時にその割には「説明の時間が短くてよくわからない」というのが不満の大きな要素です。

私たちは常に「子どもにとって一番大切なこと」としての「ストレス」「感染」を最小限に、そして「プライバシー」を守るために、
無駄な時間 = 非効率的な業務フローの見直し、
クリニックにおける非効率的な動線の排除、
考えられた予約管理、
を徹底しています。

同時に養育者の不安は、結果としてこども達の不安につながり、適切な治療の妨げにもなりかねないため、「しっかり」「丁寧」な説明を心がけています。

この結果として現在の平均的なクリニック滞在時間は10分となりました。その詳細は下記の通りです。

・受診待ち 0分(問診票の記載が間に合わないくらい)
・診察 3分
・説明 6分
・処方箋発行・会計待ち 0分
・クリニック内移動 30秒

追加説明が必要な場合は、説明の時間が長くなりますし、逆に明らかな風邪のような場合は、説明の時間も短くなります。

最も大切なこどもの状態、養育者の心配や不安を軽減するための説明時間をしっかりと確保し、無駄な滞在時間をできるだけ0にしています。

今シーズンの手足口病はちょっと変。

梅雨が明けたと思ったら、東京でも手足口病がはやり始めました。
今シーズンの手足口病のぶつぶつはちょっと独特です。
通常手足口病は、まさにその名の通り、手、足、口にぶつぶつできるのだけれど、今年のはちょっと違いますね。
手から広がって腕まで、あるいは肘から出始めることも。足は膝やおしりくらいまで広がるため、一部では水疱瘡と保育園などで誤解して慌てて連れてくるお母さんもいらっしゃいます。

身体にできる発疹は見てみないとわからないですね。
クリニックは時間外も含め、20時まで対応しておりますので、「お、なんか出てきたな!」って思ったらいつでもご相談ください。

2011年7月13日水曜日

事故予防のお話。塩飴も気をつけて。

この時期、熱中症の予防対策について何回かお知らせしてきました。
水分の補給とともに塩分・糖分の補給が重要という話の中で、塩飴についても紹介しました。

しかし、お子さんたちへあげる場合には、誤飲や誤嚥に注意しなくてはなりません。もちろん塩飴に限らず、食べ物としてはナッツや大豆といった豆類、こんにゃくゼリー、プチトマト、ぶどうなどにも注意が必要です。

予防としては、
・4-5歳までは与えないようにする。
・口にものを入れたまま遊ばせない。遊びながら食べさせない。
・食べているときにびっくりさせたり、たたいたりしない。
・早食い競争をしないように教育する。
といったことが挙げられます。

ひとつの例として、ベビーカーに乗っているお子さんに飴やキャンディーをあげている光景を目にすることがありますね。予想しない段差などのために、誤飲することは想像に難くないです。こどもの目線で想像し、防げる事故・防ぐべき事故を防ぎましょう。

お車で来院される方に耳寄りな情報です!

目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち がさらにご利用しやすくなります!

7月19日火曜日から、ホームページ(アクセスのページ)でも紹介しております
「三井のリパーク下目黒5丁目第3駐車場」、「下目黒6丁目第2駐車場」をご利用の方に15分券(100円券)を1枚差し上げます。同駐車場をご利用の場合は、受付でお声かけください。

遠方からのご来院や雨の日のご来院など、お車で来院の場合によりご利用しやすくなります。
診療日は、時間外も含め20時まで対応しておりますので、夕方以降のご来院にもご活用ください。お待ちしております。

2011年7月12日火曜日

お散歩へ行こう!

「みんなのおうち」は、普段忙しいお母さんたちに代わって、お天気の良い日は短時間でもできるだけお外へ出かけて、屋外の開放感を味わえるよう心掛けています。


お隣りには大人でも見ていて楽しい消防署が!!
タイミングがよければ消防士さん達の訓練を見ることもでき、間近での消防車や放水訓練は男の子も女の子もスタッフも大興奮間違いなしです。

油面公園もちょうど良い距離のお出かけ先です。
もちろん個人差はありますが、先日は1歳10ヶ月の子も往復楽しく歩けました♪

普段大人だと素通りしてしまいがちですが、ルート途中の商店街にはお地蔵様がいることをご存知でしょうか。毎回通るたびにカランカランと鈴を鳴らして、「見守っていてください」と手を合わせます。年齢によって「なにしてるんだろ?」の子もいれば、「なんとなく大事なんだね~」と感じている子、「僕もお参りしてみる!」の子もいます。強制的にさせるのではなく、大人たちが大切に思う気持ちや信じる気持ちが子どもたちにも自然と伝わっていけば嬉しいなぁと願っています。

公園は木が生い茂っていて思った以上に涼しく、特に午前中は室内よりも心地よい日があるくらいです。水筒や砂場道具やシャボン玉などを持って、ちょっとしたピクニック気分で過ごしています。
幅広い年齢の子が楽しめる良い公園ですね!

もしも公園などで見かけましたらお気軽に声をかけてくださーい!!
「みんなのおうち」と書かれた砂場道具が目印です!


「みんなのおうち」は、お母さんのご用事のときだけでなく、お子さんを様々な大人やこどもに関わらせる機会としてや、幼稚園などのプレスクールとして、また、ちょっと子育て小休憩としてでも、もちろん構いません。
これからもみなさまのご利用をお待ちしています!

★7月23日(土)よりスタートいたします土曜日のお預かりも、どうぞご利用ください!!

夏季休業のお知らせ。

クリニック・みんなのおうちは、8月に夏休みを頂戴いたします。

夏季休業: 8月6日土曜~8月10日水曜

それ以外の日は、通常どおりです。クリニックは時間外も含め20時まで対応いたしますので、どうぞご利用ください。

「みんなのおうち」が今週末から土曜日のお預かりを開始します!

夏休みになり、みなさんからのご要望にお答えして、来る7月23日(今週末)から土曜日のお預かりをスタートいたします!
スタッフ一同、たくさんのご利用をお待ちしております。
ご不明な点などございましたら、いつでもご連絡ください。

2011年7月11日月曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【7月いっぱいまで!】

「みんなのおうち」では下記の通りクリニック開院記念キャンペーンを引き続き行っております。

その1  登録料5000off

その2  10時間分利用料無料特典

また今月23日より土曜日もお預かり対応できる準備が整いました。
節電対策による勤務シフトの変更、保育園や幼稚園の夏休みで預け先にお困りの方はこれを機にいつでもお気軽にご相談ください。
スタッフ一同お待ち申し上げております。

母乳育児の危険性

母乳育児は愛着形成をはじめ、その栄養価、免疫学的にも素晴らしいもので非の打ち所がありません!
しかし「母乳」にこだわりすぎて、ベビーの命が危うくなることがときに
あります。

 絶対に避けてもらいたい、そんな現場で起こっている現実をお伝えしたいと思います。

カンガルーケアを含め、生まれてすぐから(出なくとも)母乳を吸わせていることがよくあります。素敵な光景にみんなが幸せを感じる瞬間です。
 しかし、出産の疲れがピークに達したママ達は時に疲れ果てて、ベビーを抱いたまま寝てしまうこともあります。病院内では時に小児科が緊急コールされることがあります。「ベビーがぐったりしている」「ベビーが息をしていない」と。              
母乳で育児をしているか、ミルクを足して混合栄養にしているかにかかわらず、生まれて数日までのベビーはママのお腹の中の安定した状況から外界に出てきたばかりで、温度や外気、すべてのことに対して不安定であることを理解しておかなくてはなりません。

 また医療者は強要するのではなく、疲れたママを思いやることも大切だと思う。母乳育児にこだわりすぎて、瀕死の状態になるケースがみられることがあります。
 母乳外来に一所懸命通っているのだけど、なかなか母乳が出ない。ベビーも一所懸命吸い付いているけれど、徐々に吸い付きが弱くなり、むちむちだったのがだんだん細っていく。不思議と夕方以降の救急外来に「急に力弱くなって、泣き方が弱くなった気がするんです。」と慌ててママが連れてくる。
心拍は低下し、ベビーも動かない。何とか救えたものの、こんな苦しい思いをしなくても良かったのに。。。

 1ヶ月健診にいらっしゃると、上記ほどにならずとも明らかに体重が増えずに思い悩んでいらっしゃるママ達が結構います。
 母乳育児が素晴らしいものであることは疑いようがありませんし、粉ミルクを推奨しているわけではありません。ただ、命の危険を冒してまで母乳「だけ」ではなく、あんまり無理せずバランスを考えましょう。今の粉ミルクはそうはいってもとっても良くなってきているので。
 是非、小児科医にご相談ください。何事も思い込みとやりすぎはとっても危険です。

予防接種の予約時間について。

 当クリニックでは、感染予防の観点から予防接種の予約時間を15時に設定しております。
しかし梅雨も明け、非常に暑い日々が続いておる現在の状況では、15時は最も暑い時間帯にもなります。
熱中症のことも考え、特に乳幼児のお子さんには、朝夕の涼しい時間帯に時間をずらすことをお薦めしております。

電話予約の際にご相談していただければ有り難いです。

また診療は、通常どおり時間外も含め20時まで対応しております。どうぞ宜しくお願いいたします。

2011年7月10日日曜日

電話回線の不具合について。

 7月8、9日と代表電話、予約専用電話がつながりにくい状況にございましたこと、ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
 本日緊急に、NTT東日本故障修理担当の方にクリニックにおいでいただき、電話の症状を診ていただきました。はっきりとした原因はわかりませんでしたが、可能性がある備品の交換をしていただきました。
 7月11日以降ご不便をおかけすることはないと思われますが、つながりにくい状況の場合には直接ご来院いただけますようお願いいたします。通常どおり時間外も含め20時まで対応させていただきます。
 引き続き、目黒通りこどもクリニックをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2011年7月7日木曜日

大切な命守れますか?~小児救急対応講習会~【7月24日午前10時~11時】

Basic Life Support (BLS) :一次救命処置は、いわゆる心肺蘇生法です。
どんなに最先端・最新機器・最高の医療チームのいるところへたどり着いても、たどり着くまでの間、そばにいる人の素早い、「正しい対応ができるか?」にかかっています。

不要不急の救急利用により救急車ですら病院への搬送が遅れ始めている今、まずは自分とお友達の大切な命を自分たちで守れるようにしましょう!

今回当クリニックでは、蘇生法の基本となる「正しい胸骨圧迫(心臓マッサージ)」ができることを目標とした講習会を開催いたします。
「なかなか(講習会参加の)時間がとれない」、「こどもを預けてまで参加できない」といったこともあると思われるため、できるだけ短時間(実質40分程度)の講習会とし、お子さんも一緒に来場できるように考えました。実際にからだを動かし、大きな声を出すこと(助けを呼ぶこと)を体験しましょう。

日時:   平成23年7月24日(日曜日) 午前10時~11時

場所:   目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

参加費:  無料

定員:   15名(先着順)

連絡先:   03-6303-1091 (代表)  *7月19日(火曜)20時まで申し込みを受付いたします。

*当日は、動きやすい服装でご来場ください。

2011年7月6日水曜日

リンゴ病の流行→妊婦に気遣いを!


 頬が赤くなることから「リンゴ病」の名で知られている「伝染性紅斑」が4年ぶりに流行しています。

流行のピークは7月。発疹などの症状が出る前の数日間に一番感染力があるので要注意です。
 潜伏期間の10-20日を過ぎると、頬が赤くなり、首→手足にピンク色のふわっとしたレース状の発疹ができます。対症療法で対応します。
 子供は重症化する例は少ないですが、発疹があるときはあまり日光に当たると過敏に反応してひどくなることがあるので気をつけましょう。また、成人の場合は強い関節痛を伴ったり、妊婦が感染すると流産を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
 主にせきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)や接触によって感染しますが、周囲にうつすのは、発疹が出る前の数日間で、発症後は感染力はほぼ消失しています。
 今年は例年よりも高い水準で夏のピークを迎えそうで、通常手足にできる発疹が肘や膝まで広がるのが今年の特徴(一見、水疱瘡かと思うほど)。中には稀に髄膜炎や脳炎を起こすこともあるから要注意です。
 保育園、幼稚園、小学校で流行している間は、妊婦の感染に気を遣ってもらいたい限りです。
 予防はすなわち、基本的な手洗いうがいの徹底になりますね!

熱中症死、1か月で19人…搬送は8372人(読売新聞 配信)

 5月30日~7月3日の熱中症による死者が19人に達し、昨年同時期(6月1日~7月3日)の5人の約4倍となったことが5日、総務省消防庁の統計(速報値)でわかった。
搬送されたのは8372人で、昨年同時期(2704人)の約3倍。梅雨のさなかに猛暑が続いているのが原因とみられ、総務省消防庁は「節電が呼びかけられているが、無理せず、エアコンや扇風機を上手に使って、熱中症を予防してほしい」としている。

今、第一線で起きていること~間違った節電、苦しむいのち~

節電は大切です。しかし、正しい知識で対応することが必要です。

6月末の猛暑の影響で夜間に熱中症で救急外来、夜間診療に受診される方が後を絶ちません。
皆共通して口々にするのは、「節電のために冷房を止めていました。」と。

夜間の節電はエコという観点ではとても大切で素晴らしい考えだと思います。
しかし、電力会社側で蓄電することはできません。
よって、日中の電力不足をカバーするための夜間の節電には全く意味がありません。
また、大前提として生命の危機的状況になるまで節電をすることは間違っています。

日中も同じく、熱中症で来院される方、救急車で来院される方が非常に多い状況です。

オフィスでは皆がんばって節電しています。ご自宅ではご高齢の方、ベビーをはじめこどもたちと言った弱い方を最優先に空調管理することを誰もとがめません。
そのようなときに節電を気にされるなら、空調管理された少し小さめの部屋で時間を共に過ごし、水風呂などでしっかり体温を下げるなどで工夫されるだけでも十分対応できます。

決して無理のない「適切な節電」を試みて頂ければと思います。

2011年7月5日火曜日

予防接種の重要性:ヒブや肺炎球菌のこわさ

本邦では近年になりヒブワクチンが承認され、任意接種ではありますが肺炎球菌ワクチンとともに乳幼児への接種が浸透してきております。しかし、小児科医としては“ようやく”という感がぬぐえません。ヒブ(インフルエンザ菌)による髄膜炎の罹患率は、10万人(5歳未満)あたり7-8人で、年間約400人が発症しています。肺炎球菌による髄膜炎の罹患率は10万人あたり2-3人で年間約150人が発症しています。死亡と後遺症を併せた予後不良の率は約30%です。

両菌による重症の髄膜炎や脳炎の患者さんを実際に診療し、ご家族のサポートをする立場にいるとき、“なぜ日本ではワクチン接種の体制が不十分なのか”、と非常にやるせない気持ちになっていました。

ワクチンには一定の頻度で副反応が起こりえますが、重症感染症の罹患率、死亡や重篤な後遺症の発生率を考えた場合、それを予防するためには、お子さんたちがあまねくワクチンを接種できるような環境が必要と考えます。地域や国全体で、ワクチンで予防できる疾患(VPD: Vaccine Preventable Diseases)を押さえ込み、根絶するという意識が大切だと思います。

2011年7月4日月曜日

謂うはやすし、行うは難し。

 週末にシニアサッカーリーグの試合に参加してきました。私は、だいたい出掛けるときに、自宅にあるスポーツドリンクや紅茶を500mlのペットボトルに移して持って行くようにしています。
この日も陽射しが強く、湿度も高い状況でした。ウォーミングアップ前や試合前に水分補給し、試合中にも適宜補給することは通常行われることですが、この季節、より熱中症に気をつけて補給を行います。
しかし、後でペットボトルを確認して苦笑・・・。スポーツドリンクも紅茶(ストレートティー)も“カロリーオフ”タイプの記載が。「お知らせブログ」で、熱中症の予防について書いておきながらお恥ずかしい限りです(もちろんドリンクだけで栄養補給をしているわけではないのですが)。
ということで、タイトルを“謂うはやすし、行うは難し”といたしました(ちょっと意味合いがずれるかもしれませんが)。なんにしても、自分が熱中症で運ばれなくて良かったです。

2011年7月2日土曜日

DAKARAか?ポカリか?

 熱中症対策には一般的にポカリのようなものが良いとされています。
これは、もともと点滴に使われていたものに味を付けたという観点からもよくわかります。
大切なのは塩分と水分そして糖分。
まさにスポーツ活動時などの脱水予防・対策にばっちりですね!

きちんと食事を取れているとき、現代食は一般的に糖分も塩分もかなり余剰です。
脱水にはなっていないけれど、軽い熱中症のように身体に熱がこもった状態には、熱を逃がす一つの方法としての排尿を例として書きました。
このようなときにはカリウムを多く含んだものを食べたり(果物や季節の野菜など)、飲んだりすると、余剰のナトリウムと共に、排尿も促してくれる。
なんでもかんでもポカリなら大丈夫ではなく、工夫されたものが実は身近にいっぱいあるのですね。

まとめ
ちゃんと食べられたけど身体が暑い!→DAKARA
ちゃんと食べられない、そんなときは!→ポカリ

※ DAKARAは糖分が控えめで、塩分(ナトリウム)が含まれていないので脱水予防には向いていません。またポカリなどのスポーツドリンクには糖分が多く含まれているので、遊びやスポーツ時の補給目的ではなく日常的に摂取すると糖分摂取が過剰になりすぎるので注意が必要であることも付け加えておきます。詳しく知りたい方は是非いつでも相談にいらっしゃってください。

大切な命守れますか?~小児救急対応講習会~【7月24日午前10時~11時】

Basic Life Support (BLS) :一次救命処置は、いわゆる心肺蘇生法です。
どんなに最先端・最新機器・最高の医療チームのいるところへたどり着いても、たどり着くまでの間、そばにいる人の素早い、「正しい対応ができるか?」にかかっています。

不要不急の救急利用により救急車ですら病院への搬送が遅れ始めている今、まずは自分とお友達の大切な命を自分たちで守れるようにしましょう!

今回当クリニックでは、蘇生法の基本となる「正しい胸骨圧迫(心臓マッサージ)」ができることを目標とした講習会を開催いたします。
「なかなか(講習会参加の)時間がとれない」、「こどもを預けてまで参加できない」といったこともあると思われるため、できるだけ短時間(実質40分程度)の講習会とし、お子さんも一緒に来場できるように考えました。実際にからだを動かし、大きな声を出すこと(助けを呼ぶこと)を体験しましょう。

日時:   平成23年7月24日(日曜日) 午前10時~11時

場所:   目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

参加費:  無料

定員:   15名(先着順)

連絡先:  03-6303-1091(代表)  *7月19日(火曜)20時まで申し込みを受付いたします。

*当日は、動きやすい服装でご来場ください。

乳幼児突然死症候群とその対応

こども達の生死を分けるのは、そばにいた人が病院に来るまでの間に正しい対応をしたかどうかに全てがかかっています。乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
日本での発症頻度はおよそ出生4,000人に1人程度と推定され、生後2ヵ月から6ヵ月に多いとされています。

SIDSの原因はまだわかっておらず、誰にも起きうる可能性があります。だからといって日々恐怖を感じながら育児をする必要はありませんが、現段階で「古典的統計」にわかっていることと何をすべきかについて簡単に書きたいと思います。

SIDSの発生率を高める3つの因子として、うつぶせ寝・たばこ・人工乳とされています。
ただし、これはあくまでもデータ上のもので本質であるかはまだわかっていません。
データを細かく見てみると、これらに共通しているのはどれだけ育児に目を配っているかという背景が見え隠れしており、その詳細に関する研究は現在でも進んでいます。
ただ、現状としてこれらの原因はできるだけ取り除いて育児をしてあげたいですね。
【厚労省のページ】http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html
さて、原因がまだ不明瞭な今、最も大切なのが、万が一、そのようになってしまったときの対応です。
【今、そばにいる子どもが呼吸が止まっています。】
あなたはどうしますか?
1.助けを呼ぶ→119、旦那を呼ぶ
2.気道を確保する
3.脈や呼吸を確認して、場合によっては心臓圧迫をする

これを正しい方法できちんとできますか?
言うのは簡単、頭で覚えるのは簡単。しかし、きちんとできないと実は全く意味がありません。
多くの研修医達を指導してきて完璧に初めからできる人は10%前後でした。

我が子のみならず、お友達から助けを求められた時を考えて、日頃から正しい知識と技能を身につけておくと良いですね。
当院では今月講習会を行います。応募枠が狭いですが、まだ空きがありますのでご連絡ください。

2011年7月1日金曜日

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当クリニックのお知らせ内容はtwitterでもフォローできます。
目黒通りこどもクリニック、あるいはmegurokids で検索されると見ることができます。
今は比較的空いておりますので予約状況をお知らせしておりませんが、冬場の混雑時期には空いている時間帯などもアップする予定です。
どうぞご活用ください。

第一線での熱中症の治療

今年はかなり速いペースで熱中症のこども達が夜救急外来に来ています。

熱中症は、熱がこもって自分で熱のコントロールができなくなってしまうから怖いのです。
一般的に約42度を超えてくると体温調整を自分でできなくなってくると言われています。
第一線に医療現場でも意外と42度を超えることはないのですが、こもってしまった体温を逃がさないといけません。

熱中症はどうして起こるのでしょうか?
単に気温だけではなく、湿度も大きく影響します。
原因は、
1.湿度=水分そのものにも熱エネルギーがたまっているから空気よりも熱がこもりやすくなるという点、
2.湿度が高いと汗が乾きにくいために体温を下げるために出る汗の機能(汗は蒸発するときに気化熱となって熱を逃がしてくれますよね!)が半減してしまう点、
の2つです。

さて、第一線ではこのような状態になってしまった身体の「ほてり」を取り除くために、冷たくした点滴を使って体内を冷やし、冷たいマットで身体の外からも冷やします。空調も低めに設定します。
ここでわかることは、体温が上がったときにはおうちでもできますね!
点滴を冷やすのは内部から冷やす、すなわち全身を巡る血液を冷やしているのです。
おうちでは、太い血管が体表面近くにある首、脇の下、足の付け根をしっかり冷やして、身体の外からもしっかり冷やすという意味では水風呂も良いですね!

まだ、人間には体温を逃がす機能があります。それは、排尿と呼吸です。排尿を促すためには、カリウムの多い果汁やDAKARAのようなもの、呼吸で体温下げるためには空調の設定を低くします。
これだけで十分に体温は下がります。
よって、やりすぎると今度は体温が下がりすぎてしまいますので、気をつけましょう。
日中元気いっぱいで遊んで帰ってきたら、まずは冷たいシャワーやお風呂でしっかりクールダウンしちゃいましょう。
しっかりクールダウンしていれば、夜、寝始めてから「熱が出てきた!」と慌てなくて済みますし、無用な点滴処置などでこども達が痛い思いをしなくて済みますね!

バスの車内放送

今日からバスの車内放送が始まりました。
ご紹介を頂いたお友達がバスでいらっしゃる際には迷うことなく降りることができるようになるかと思います。
放送は下記のようになっております。
「子どもの心と身体の健康をサポートします、目黒通りこどもクリニックはこちらが便利です。」
早いものでもう7月、暑さに負けず、でも無理な節電による熱中症にならないように気をつけましょう!