2012年9月5日水曜日

受動喫煙と咳反射

先日、米国の研究グループから、「受動喫煙は、子どもの咳の反射を損なう」という研究結果が発表されておりました。
咳の重要な機能のひとつに、外部からの刺激物質に対して防御的な働きをすることが挙げられますが、研究結果では受動喫煙によって咳の感受性が低くなり、肺が咳によって守られにくくなるため、肺炎や気管支炎になるリスクが高くなるということでした。
また今回の研究では、受動喫煙をした子どもの方が、タバコの実験への不快感が少なく喫煙習慣をもつようになる可能性がより高い、ということも指摘されています。

受動喫煙が喘息や気管支炎などを悪化させる要因のひとつであることは、今ではよく知られている事実です。かたや内服や吸入治療、生活指導で状態を良くしようとしているのに、かたや喫煙で悪化する状況をつくってしまう。。。これではなにをやっているのか分かりません。

こういったタバコの弊害に関する事実や研究結果を知ることで、「自分のためにはなかなか止められないけど、子や孫のために止めよう」と思っていただけたら嬉しい限りです。