節電が騒がれている今年の夏、エアコンから扇風機にシフトされる家庭も多いかと思われます。
救急の最前線で仕事をすると、時に昨日まで元気だった小さなこどもが明け方に冷たくなって運ばれ残念な転帰をたどることがあります。原因はエアコンや扇風機による低体温症です。
ついつい暑くなると気持ちよい風に直接当たりながら寝たくなるものです。
しかし、風は体の表面の熱をどんどん奪っていってしまいます。特に暑いときほど汗をかくので、汗が蒸発するときにはさらに熱が逃げるために急激に体温が下がり非常に危険です。
扇風機が主流だった時代はよくご高齢の方への注意としてニュースにもなっていましたが、近年ではエアコンが普及してからこのようなニュースが激減しました。
とっても危険なので、直接風が当たらないように工夫して節電と快適な夏を両立できるようにしたいものです。