2011年6月30日木曜日

正しい熱中症の予防法!


 昨日今日はホントに暑いですね。ニュースでも熱中症の報告が多くなっており、病院の救急外来にも熱中症のこども達が増えています。熱中症は高温ばかりでなく、湿度の高い状況(多湿)も関係します。このためスポーツ活動や労働従事中に、室内や体育館でも発症してしまうわけです。

 起こしてしまった場合の対応も大切ですが、起こさないように準備することも重要になります。

 まず大切なのは、体調管理です。睡眠不足やかぜをひいているなど万全の体調でないときには起こしやすくなるからです。次に水分や塩分の補給を十分に行うことが重要です。あらかじめしっかり補充し、スポーツや遊んでいる最中にもこまめに補います。いわゆるスポーツドリンクでも良いですし、味噌汁やスープといったものも塩分やミネラルが含まれおり適しています。最近では、塩分を多めに含んだ飴(塩飴)も市販されており、事前の補充や休憩中の補給に適しているものもあります。

 また指導者や保護者の立場として、気温によってはスポーツ活動などを一時中断し休息をとらせるようにする勇気も必要だと思います。

 それから屋外の活動においては、帽子を着用し、日焼け止めもしっかり使うようにします。使用により皮膚の保護ばかりでなく、体力の消耗をおさえることができます。

 乳幼児のお出かけには、あらかじめミルクや母乳、お茶などを十分飲ませるようにします。服装は通気性のよいものにします。ベビーカーについては、タオルにくるんだ保冷剤や氷嚢を準備したり、熱がこもらないように通気にも気を遣いましょう。

 最後は、おうちに帰ってからの対応です。家に戻ると元気そうでほっとしてしまいます。しかし、日中に体中が暑くなってしまって体内にこもって上がってしまった体温(深部体温という)をしっかり冷ます目的で、帰宅したらぬるめのシャワーやお風呂(少し冷たいと思うくらい)でさっぱりしつつ、体温をしっかり下げることはとっても効果的です。

2011年6月28日火曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【7月いっぱいまで延長!】

 「みんなのおうち」ではクリニック開院記念として
その1  登録料5000円off
その2  10時間分利用料無料特典

のキャンペーンを行っておりましたが、ご好評につき7月30日分登録分まで
延長いたします。

「まずは見学」でも結構です!
お気軽にクリニックにお越しいただければと思います。

手足口病の流行。

 夏を前にして、手足口病の流行が報告されています。毎年この時期から増加していく傾向です。
原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスというグループであり、きわめて日常的な感染症で、予後の良好な病気ではあります。

 しかし、まれではありますが脳炎や髄膜炎といった重篤な症状になることもありますし、高熱や口の中の痛みのため食事や水分摂取がままならず、脱水傾向になることもあります。
 
 食事や水分(+糖分)の摂取状況や、嘔吐が頻回でぐったりしている、といった症状の有無などに注意しましょう。

2011年6月27日月曜日

右?左? どっち?

診察をすると、こども達がたまに右、左がどっちなのかわからなくなって混乱しちゃうことがあります。お母さんやお父さんもたまに混乱してしまいます。

何でだろう?
と尋ねると、
「お医者さんから見て右・左なのか、わたしから見て右・左なのか、わからなくなっちゃった。どっちなの?」
という聞いてきます。
「なるほどー!賢い、その通り!!ちゃんと「xxxちゃんの右」だよと言わなければ駄目だよね、ごめんね。」
とついつい反省してしまうことがあります。

そう言われてみれば学生時代に解剖学の実習で、右左がわからなくなっている友達もいたなあとふと我に返りました。
医療は全て患者さんのためにあります。つまり全ての表示や指示は患者さん本人の身体を中心に考えます。
例えばレントゲン写真を見ながら説明するとき、写真はこちらを向いた身体の向きになっています。
つまり、レントゲン写真の右側を指さしたらそれは本人の身体の左側になります。

私たちが「はい、じゃあ、右手に注射しましょう!」と言った場合は、本人の右手になるわけですね!

素直に考えているこどもの意見は正しいことが多いですね。
私たちにとって当たり前のようなことですが、悩んで固まっているこども達を見ると、こども達はひとつひとつ一生懸命考えてがんばっているんだ と感動し、愛らしくついほほえんでしまいます。
が、同時に自分たちのちょっとした気配りが足りないことに気づかされ反省してしまいます。

どんな些細なことでも、疑問に思うこと、不安に思うこと、ありましたら遠慮なくご相談ください。

2011年6月26日日曜日

抗生物質は万能か。

 日曜の朝、時間があるときは「がっちりマンデー」という番組を観ています。製品の開発や製造現場などは楽しく、また非常に勉強になります。

 今朝は同局のドラマ「Jin」とコラボレーションという企画でしたが、その中にペニシリンという抗生物質が取り上げられていました。この抗生物質(抗菌薬とも呼ばれます)、医療の現場で細菌感染症に対して、幅広く用いられ重用されます。しかし、抗生物質は万能でしょうか。
 抗生物質は基本的に、細菌に対して効力を発揮します。しかし、いわゆるウイルス感染症には直接の効果はありません。われわれ小児科医が日常遭遇する“かぜ”の原因としては多くがウイルスの感染なのです。ですから、“熱が出た”、“咳が多い”という症状のとき最初からの抗生物質の投与は正しくない場合もあります。
 ただ、主治医の先生が細菌感染症を考慮して抗生物質を処方される場合には、きっちりと内服することが大切です。“良薬は口に苦し”という言葉があるように、“上手に内服できず可哀相だから”と処方された内服薬を中途でやめてしまうのは得策ではありません。

2011年6月25日土曜日

がんばったね!ありがとうね!!

こどもにしてみれば診察ってのはいい迷惑だ!
知らない人に聴診器をぺたぺたされて、口を開けさせられたり、棒を口に入れられたり、全身触られたり、しまいには大好きなお母さん・お父さんから引き離されてベッドでおなかをもにょもにょされる、この上不愉快なことはない!
そう考えると一生懸命口を開けたり、聴診器ぺたぺたされるのを我慢したりとってもがんばって協力してくれている。みんなお利口さんです!!
だから、私たちは、「お大事に」に加えて、こども達に「がんばったね、ありがとうね」「協力してくれてありがとうね」と気持ちを伝えるようにしています。
お母さんもお父さんもご自宅に戻られたら是非いっぱい褒めてあげてください!
今日もみんないっぱいがんばってるね!

2011年6月24日金曜日

お詫びと対策(乳児の外出時の熱中症対策のポイント)

お詫び

昨日2ヶ月になるお子さんが予防接種に3時頃いらっしゃいました
あの暑さの中、一所懸命お母さんがバギーを押して連れてきてくださいました。
お子さんも暑そうにしていて、体温は37.4度になっていました。健康なお子さんが健康を維持するための予防接種にいらしたのに、一歩間違えば熱中症になりかねない状況を自分たちで作ってしまったことを深く反省しました。

対策

当クリニックではこのような事態を避けるため、これから夏場に向けては、緊急性のないと思われるお子さんについてはできるだけ午前中10時まであるいは16時以降20時までの受診を促して参りたいと思います。

お子さんの熱中症対策

暑いときにいらっしゃったり移動されるとき、
1.バギーの場合、背中にアイスノンなどをおいて、その上にタオルを敷き、直に当たらないようにします。
2.おうちを出られる前に十分水分(母乳やミルク)をあげてから家を出ます。
3.お母さんやお父さんもしっかり水分補給をしましょう。
4.またミルクをあげる方は溶かすための温かいお湯と冷ますための冷たい水と両方持ってくると良いでしょう。

この度は配慮が足りなかったことを重ねてお詫び申し上げます。

院長 若木均

小児救急対応講習会開催のお知らせ【7月24日am10時開催予定!】

1ヵ月後の7月24日に表題の講習会をクリニック併設「みんなのおうち」を利用して開催いたします。
Basic Life Support (BLS) :一次救命処置という言葉をご存知の方もいらっしゃると思います。いわゆる心肺蘇生法ですが、国内でも数多くの講習会や勉強会が開催されております。今回クリニックでは、蘇生法の基本となる「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」を体験していただくことを目的として講習会を開催いたします。
「なかなか(講習会参加の)時間がとれない」、「こどもを預けてまで参加できない」といったこともあると思われるため、できるだけ短時間の講習会とし、お子さんも一緒に来場できるように考えました。実際にからだを動かし、大きな声を出すこと(助けを呼ぶこと)を体験しましょう。

日時:   平成23年7月24日(日曜日) 午前10時~11時

場所:   目黒通りこどもクリニック・みんなのおうち

参加費:  無料

定員:   15名(先着順)

連絡先:  03-6303-1091(代表)  *7月19日(火曜)20時まで申し込みを受付いたします。

*当日は、動きやすい服装でご来場ください。

2011年6月23日木曜日

保育園・幼稚園へのご挨拶

 休診日は近隣の保育園や幼稚園、児童館や学童保育クラブなどにご挨拶回りをしています。特に昨日は天気もよく、汗をだらだらかきながら訪問させていただきました。汗だくの突然の訪問者にもみなさん快くお話しを聞いていただきありがたかったです。

それぞれの保育園や幼稚園に特徴があり、新しい園もあれば、歴史を感じさせてくれる園もあります。初めて会う私にも元気に挨拶してくれるお子さんもいて嬉しくなりました。園や館で働く職員のみなさんにご挨拶できたわけではありませんが、自分の足で回ることで園のたたずまいや周囲の雰囲気などを感じることができて、自分にとっても貴重な体験でした。

お近くに足を運ばれた際には、クリニックの雰囲気を見るだけでも結構ですので、お気軽にお立ち寄りいただければと思います。

2011年6月21日火曜日

雨の日のMちゃん

先日“みんなのおうち”に遊びに来てくれた、1歳児のMちゃん。
お母さんと離れるときはちょっぴり不安そうでしたが、3分もしないうちにおもちゃに向けられる目はキラーン!と光っていきました。

スタッフと一緒におままごとを始めると、嬉しそうにおもちゃのパンをパクパク・・・  「いただきます」「ごちそうさま~」の真似を何回も何回も繰り返しては声をあげて喜びます。
その後はスタッフとの追いかけっこ。広い室内をぐるぐる駆け回り、「待て待て~」「つかまえた~」に大興奮。こうなったらMちゃんとスタッフの汗びっしょりの耐久レースです(笑)さすがにもう飽きてくるかなと、スタッフがそーっと中断してみても、もちろんそんなことは許されません。
さすが、繰り返し遊びの大御所、1歳児!!
たっぷり遊んだあとのお弁当やお昼寝は格別だったに違いありません。

3歳児ぐらいまでは、安心できる場所で安心できる大人と一緒に、何度も同じことを繰り返して遊びます。生活することも子どもたちにとってはひとつひとつが大切な遊びのひとつでもあります。それぞれのお子さんの性格や発達段階に合わせて、今その子が必要としていることを最大限に経験していけるようにサポートして参ります。


“みんなのおうち”は、こどもたちにとって、親御さんたちにとって、何だかホッできるような安らぎの場所でありたいと思います。ぜひ遊びにいらしてください。

どうして時間外は20時までなの?

当クリニックでは20時まで時間外診療で対応しております。

こども達の主要な症状に気づく時間帯は、
約半数が夕方、
約1/3が早朝、
5%が深夜
であることから、実際の診療時間を超えて、時間外は20時まで対応するようにしました。

24時間365日のお手伝いはできないのは大変心苦しいのですが、できるだけ多くのこども達の不調に対応できるように努力して参ります。

2011年6月20日月曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【あと10日】

「みんなのおうち」ではクリニック開院記念として
その1  登録料5000円off
その2  10時間分利用料無料特典
お陰様で好評を頂いておりますキャンペーンも残り10日となりました。

「まずは見学」だけでも構いません。
お散歩がてらいらっしゃってください。

※ 17時以降20時までの見学は、クリニックの混み具合により多少お待たせしてしまうかもしれませんが、お気軽にクリニックにお越しいただければと思います。

第一線の医療から感じること

第一線の医療現場で感じることは、どんなに医療技術が発展しても「正しい医学知識を持ち予防的な行動」を取らない限り救える命も救えないことでした。

また、意外にもこの「正しい医学知識を持ち予防的な行動」が取れないことにより、不要不急で振り回されたこども達がどんどんひどくなることも多くあります。

「正しい医学知識を持ち予防的な行動」が取れるように共に「子どもを守る」ために

私たちがこども達を「元気なときから見ていこう」と決意したのは、3つの大きな思いがあります。

1. 元気なときからこそこども達の養育者たちにしっかりと正しい知識を伝え、しっかりとこどもの状態を把握でき、対応ができるようにしてあげたい
2. 元気なときからこそこども達の養育者たちにしっかりと正しい知識を伝え、少しでも「不安」がなくなるように自信を持ってもらいたい
3. 元気なときから見ることで、これまで以上に個々の状態を的確に捉えて対応してあげたい

子どもを中心にface to faceで強い連携を持つことできちんと情報共有できる関係を目指していきたいと思っています。

人は心理的に暗くなると不安は増強します。そしてそんな夕方以降にこども達の体調は目立って悪くなります。そんなときのちょっとした相談だけでも20時まで対応していますので、いつでもいらっしゃってください。

僕らが白衣を脱いだ理由

 クリニックが開院して約2週間になります。少しずつですが、足を運んでいただけるようになってきました。
 今回クリニックの立ち上げに際し、「診察には、白衣じゃなくていいよね」というのはメンバーの共通認識でした。これまで私は勤務医でしたので、なかなかかなわないことでしたが、「清潔で分別がきちんとされていれば、ポロシャツなんかが(特に小児科には)適しているんじゃないか」と思っていました。
 “白衣高血圧”という言葉があります。これは、もともと高血圧ではない方が病院の診察室などで医師や看護師を前にして、緊張のため血圧が高くなってしまう現象を指します。小児科に受診するお子さんたちは不安でいっぱいです。なかには、白衣をみただけで泣き出してしまうお子さんもいらっしゃいます。お子さん達がよりリラックスして診察を受けることで、得られる情報も増えてくると思っております。
 そういった意味もあり、白衣を脱いで診療にあたっております。
(待合室で不安に泣いていたお子さんが、診察室に入って泣き止むようなら理想的ですね)

                                   院長 若木 均
 

2011年6月18日土曜日

“sport”

 “sport” といっても某テレビ番組のことではありません。
 この語句を辞書でひきますと、「気晴らしをする、遊ぶ、たわむれる」といった意味が挙げられています。また「スポーツ(運動・競技)をする」という意味もあります。
 
 その意味をあらためて感じました。日曜日に40歳以上が出場資格のあるシニアサッカーリーグの試合に参加してきました。私は今シーズンから加入しており、チームの中では最年少ですが、普段運動不足の私は50歳に近い諸先輩方にどうにか見劣りしない程度にしか走れません(翌日は筋肉痛に襲われていました・・・)。
 プレー中は、「きつい、苦しい」などなどつらい状態が多いですが、つらい中にも“楽しい”場面があります。チームとしては、意図したプレーができて得点につながったり、声をかけ合って相手の攻撃を寸断したとき、個人としては、うまくパスが通せたときや相手の攻撃を読んでパスカットをしたときなどです。
 つらいばかりで、楽しくないのでは(楽しい場面がないのでは)、スポーツをしていても・・・と思ってしまいます。もちろん、つらい中に楽しい場面があるからこそ、充実感が得られるとも言えますが。

 こども達が最初に“sport” するのはいつからでしょう。

 それは、親御さんと一緒に遊ぶことからではないでしょうか。

 幼少の早くからスポーツクラブに入れて、専門の指導を受けることが良いとは限りません。ルールや決まりごとなく、親や兄弟姉妹、祖父母と「たわむれ、遊び、自発的にからだを動かす」ことがまず最初に行われるべき大切なことだと思います。その楽しさや喜びをからだ全体で感じて、知ってこそ、その後のスポーツ活動にも好影響してくるのではないかと思います。

 みなさん、お子さんと“sport” しましょう!

                                 院長 若木 均

c. なぜ予約時間は7時から20時なのですか?

本当は24時間対応したいのですが、まだ開院したばかりの私たちにはその体力がありません。
そこで、いろいろ調べて約10万人のこどもたちのデータを分析すると、、、


主要な症状に気づく時間帯は、
約半数が夕方、
約1/3が早朝、
5%が深夜
であることがわかりました!

そこで、全体の9割以上をカバーする時間帯として少しでも早く予約を確保し、速やかに受診ができるように予約対応時間を朝7時から20時と設定しました。

診療は朝8時30分から夜間は20時まで対応しています。

24時間365日のお手伝いはできないですが、ほとんどのこども達の不調には対応できるようにして参ります。

b. 時間外は何時まで?

20時までやっています。
私たちのコンセプトは元気なときからこどもを気にかけることであり、すなわち「みんなのおうち」で元気に走り回るこども達の健康管理もとっても大切です。このため診療時間は8時30分から15時30分となっています。

しかし、こどもたちは思いっきり遊んだ後に夕方から急に調子が悪くなることが多いですよね。発熱やゼーゼーのほとんどがこの時間帯に気づかれます。そこで私たちは20時まで診療を続け、いつでも対応できるようにしています。
月火木金土のいずれも20時まで対応しています!

a. なぜ予約制なの?(裏話)

完全予約制にした理由はHPに書いてあるとおり、「こどものため」です。
しかし、同時にとってもリクエストが多かったのは、「日本のクリニックは待ち時間が長すぎる」ということでした。

特に東京に住む人は時間にシビアで、時間を守る人がほとんどなのに待ち時間が30-60分以上で、しかも読めないのが当たり前。こんなのって「あり!?」、いや、あり得ないでしょう。

「こどものため」を徹底していたら結果として忙しいお父さん、お母さんの声にも答える形になってしまったのです。
たった電話一本入れるだけですので気楽にご連絡ください。

大切な時間に関する3つの答え

クリニックの予約を含めた診療内容における「時間」についてよく聞かれることがあります。
今回はよく聞かれる3つの答えを載せてみたいと思います。詳細はこの後続きます!

a. なぜ予約制なの?
   →ホームページを覗いてみてくださいな。きっと答えがあるはず!
b. 時間外は何時まで?
   →20時まで!
c. なぜ予約時間が7時~20時なの?
   →こどもの症状に答えがあるんです!

2011年6月17日金曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【あと2週間】

 「みんなのおうち」ではクリニック開院記念として
その1  登録料5000円off
その2  10時間分利用料無料特典

を6月30日登録分までキャンペーンを行います。

「まずは見学」でも結構です!
お気軽にクリニックにお越しいただければと思います。

Success

世界一と言われる芸術を鑑賞すると、その完成度の高さからふと思うことがある
「この人の成功の裏にはどんな想像を絶する苦労があったのだろうか?そしてそれを乗り越えるための強靱な精神はどんな価値観の上になっているのだろうか?」と。
世界の一流の方々と話をするとそこには共通して「成功するために努力しているわけではない」ことがわかる。そして、多くが共通した価値観を持っていることに気づかされ、それは幼少時代から自然とそのような環境にいることがわかる。
その環境とは「親の思い」で子どもを縛るのではなく「子どもを伸ばす」環境を提供しているだけなのだが、どこかでシフトしてしまっていることが多いように思う。
たまには育児を手抜きしてふと一息ついて考えてみるのも良いと思う。子は親の背中を見て育つ。。。


そんなことを考えさせてくれる詩がある。

Success - Ralph Waldo Emerson  -

To laugh often and much;
To win the respect of intelligent;
people and the affection of children;
To earn the appreciation of honest
critics and endure the betrayal of false friends;
To appreciate beauty, to find the best in others;
To leave the world a bit better,
whether by a healthy child, a garden patch,
or a redeemed social condition;
To know even one life has breathed
easier because you have lived.
This is to have succeeded.

2011年6月16日木曜日

クーザ観てきました。

 先日、家族4人でクーザを観てきました。
鍛え上げられた肉体とバランス感覚、重力を無視したような力技、身体の全ての部分を動員し表現する妖艶さ、そして道化。見事なパフォーマンスにただただ感嘆の声を上げ続けていました。

 もとはといえば7歳の長女と2歳の長男に観せてあげたい、という企画でしたが、始まってみれば子ども達以上に盛り上がってしまいました。手に汗握る、とはこのことです。お姉ちゃんは「パパ、うるさい」なんていう始末。弟くんは、演出で暗めの照明であったためか、僕の膝の上でいつのまにか「すーすー」と眠っておりました・・・。

 「ひとは鍛えればあそこまで身体が柔軟になるものなのか?」、「いや、もともと(体の組織が柔らかい)病気なのでは?」、「自分も少しお酒を控えようかな」(???)などと非日常を満喫した一日でした。

                              院長 若木 均

 

2011年6月15日水曜日

母乳中の放射性物質濃度

原発事故後、よく母乳中の放射性物質濃度について質問されることがあります。
つい先日、厚労省の研究班が結果を公表されました。
結論は、下記の通りでした。少しほっとしたと思いますが、原発事故収束に時間がかかっているので今後もフォローしていく必要はありそうですね。 今回の調査では、108人中7人から放射性セシウムが微量に検出されました。
 このデータから乳児への健康リスクはないレベルと考えられています。
 ※厚生労働科学研究費補助金・成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
 「東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故による母乳中の放射性物質濃度評価に関する調査研究」報道発表資料より。
http://www.niph.go.jp/soshiki/seikatsu/bonyuu_results.pdf

2011年6月14日火曜日

扇風機による死亡事故

節電が騒がれている今年の夏、エアコンから扇風機にシフトされる家庭も多いかと思われます。
救急の最前線で仕事をすると、時に昨日まで元気だった小さなこどもが明け方に冷たくなって運ばれ残念な転帰をたどることがあります。原因はエアコンや扇風機による低体温症です。
ついつい暑くなると気持ちよい風に直接当たりながら寝たくなるものです。
しかし、風は体の表面の熱をどんどん奪っていってしまいます。特に暑いときほど汗をかくので、汗が蒸発するときにはさらに熱が逃げるために急激に体温が下がり非常に危険です。
扇風機が主流だった時代はよくご高齢の方への注意としてニュースにもなっていましたが、近年ではエアコンが普及してからこのようなニュースが激減しました。
とっても危険なので、直接風が当たらないように工夫して節電と快適な夏を両立できるようにしたいものです。

2011年6月11日土曜日

禁煙のすすめ②

 スポーツ現場における指導者の禁煙はどのくらい意識されてきているのでしょうか。

 私が高校生の時代、体育教官室では常にたばこの煙を目にした記憶があります。当時はそれが当たり前で疑問も持たなかったように思いますが、(受動)喫煙の心肺機能への影響が証明されている現在、選手や生徒の前での喫煙はあってはならないことでしょう。
 よりよいパフォーマンスを要求する指導者が、それを妨げる紫煙を吐き出している。まったくの矛盾といわざるを得ません。たばこの煙をきっかけに喘息発作が誘発される選手や生徒もいるかもしれません。
 日本体育協会主催のスポーツドクター養成講習会でうかがった話ですが、指導者育成で定評のあるドイツから講師が来日したとき、選手を前にして喫煙している指導者をみて愕然としたといいます。
 もちろん、喫煙しているからといって、その指導者を否定するわけではありません。私も数多くの良い指導者にめぐり合い、育てて頂きました。やはり、「たばこを憎んで、ひとを憎まず」です。

  プロ・アマを問わず、永くスポーツを楽しみたいと思っている未来ある子ども達を前にしての喫煙・・・今一度考え直して欲しいものです。

                                 院長 若木 均

2011年6月10日金曜日

アサリのストレスとこどもの爪

先日、ニュースで地震の影響はアサリのストレスとなって貝殻の模様にまで現れるという内容のものがありました。
人間の爪もストレスがかかるといろんな模様ができるので同じですね。
こどもの爪(ご自分のでもOK!)を見てみると、たまに凸凹していたり、白い線のようなのが入っていたりします。
爪が伸びるスピードは人それぞれですが、2mm/月くらいと思えば、振り返ってみると、そういえばあの頃調子崩していたなあと思い出せることが多いです。
特に子どもの場合、ひどい胃腸炎にかかったりすると爪に白い横線が目立つことがあります。

身体にはいろんなサインが出ます。
このちょっとした変化に「気づく」こと、そしてそれを相談することがとっても大切なことです。
からだのどんな些細なことも大切な「気づき」としていつでもご相談にいらっしゃってください。

2011年6月9日木曜日

Children Learn What They Live.

Dorothy Law Nolteが1950年頃に書かれた内容は、育児の中で時に「はっ」とさせられます。

日本語訳は一部??というニュアンスの部分もあるのでそのまま載せますね。
たまには懐かしい英語の辞書を片手に読んでみるのも良いかと思います。


Children Learn What They Live

If a child lives with criticism, he learns to condemn.
If a child lives with hostility, he learns to fight.
If a child lives with ridicule, he learns to be shy.
If a child lives with shame, he learns to feel guilty.
If a child lives with tolerance, he learns to be patient.
If a child lives with encouragement, he learns confidence.
If a child lives with praise, he learns to appreciate.
If a child lives with fairness, he learns justice.
If a child lives with security, he learns to have faith.
If a child lives with approval, he learns to like himself.
If a child lives with acceptance and friendship, he learns to find love in the world.

2011年6月7日火曜日

「みんなのおうち」登録料実質無料キャンペーン!!!【6月30日まで】

 「みんなのおうち」ではクリニック開院記念として
その1  登録料5000円off
その2  10時間分利用料無料特典

を6月30日登録分までキャンペーンを行います。

「まずは見学」でも結構です!
お気軽にクリニックにお越しいただければと思います。

2011年6月6日月曜日

禁煙のすすめ①

 現在、禁煙週間でありますが、子どもにとっては受動喫煙が取り上げられることが多いです。 
 小児科をやっていて気になることのひとつに、喘息や“ぜーぜーしやすい”お子さんの親御さんや祖父母さんが喫煙されている場合が挙げられます。
 受動喫煙が喘息や気管支炎などを悪化させる要因のひとつであることは、今ではよく知られている事実です。かたや内服や吸入治療、生活指導で状態を良くしようとしているのに、かたや喫煙で悪化する状況をつくってしまう。。。これではなにをやっているのか分かりませんね。

 でも、お子さんたちの大好きなお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんです。喫煙していることで、すべてを否定するようなサポートは間違っており、「たばこを憎んで、ひとを憎まず」でいきたいです。
 「ご自分のためにはなかなか止められないけど、お子さんやお孫さんのために止められたらいいですよね」とは、前職で親御さんによくお話した言葉です。

 次回は、スポーツ指導現場における禁煙について書こうと思います。

                                       院長  若木 均

2011年6月5日日曜日

「みんなのおうち」のおもい(つづき)~出会い~

「こどもの安全基地」というキーワード。こどもたちがのびのび過ごすためには、物理的のみならず精神的にもしっかりと「こどもを守ってくれる」ところが必要なんです。が、、、、あんまりないんだよね。

こどもが生まれると突然「親」になってしまう。経験も知識もないのに「社会的親」になってしまう。だから、「親」だって時にはこどもとの接し方を間違ってしまうこともある。でもそんなときにこども達の味方になって「それは間違っているよ!」ってこどもを守りつつ、「だからこうしたらいいんだよ!」と親に的確に答えてくれる人、こどもと真剣に向き合ってくれる「味方」「安全基地」が減ってしまった。
育児に正解はないけれど、普遍的、医学的に正しいことは多くあります。しかし、氾濫する情報化社会の中で何が正しいのかもわからず不安ばかりが募り、結果として滅入ってしまっている人がいっぱい。そんなときに子どもを中心に「ちょっとだけ後押し」してあげられる、勇気を与えられる役目を果たしたい。時には子どもを守るために「正しい知識と愛情を持って親と対峙しなければならい」。優しさは、甘やかすこととは違う、愛情あふれる真の優しさを持っている芯の強い人はいないものだろうか?
これが唯一できるのはやっぱりこどものお医者さんだけかもね。
でも、そんなお医者さんはいるのだろうか。。。
そこで出会いました素敵な小児科医「わかきせんせい」。

2011年6月4日土曜日

クリニック開院3日目。

 クリニックが開院して3日目です。来院される患者さんはまだまだ少ないですが、“病気にかかるお子さんが少ないのはいいことだ”、と解釈しています。。。
 
 診察室では静かにされていてお子さんが、併設の「みんなのおうち」を見学されていった(遊んでいった)ときに見せてくれた笑顔と活発さ!

 今回クリニックのコンセプトのひとつとして、「健康なときから病気のときまで総合的にサポートしていく」というものがありますが、まさにそれを実感させてくれる瞬間でした。クリニックと「みんなのおうち」とで、お子さんたちを継続的に観察させていただき、ちょっとした体調の変化や気持ちの動きを捉えられるよう努めていきます。まさに “こどもに学び、こどもを守る” です。
                            
                                        院長 若木 均

クリニックの質って。。。

医学は日々進歩しています。知識も刻々と変化し、時にはこれまでの常識を覆すようなこと(これまでの治療と180度変わるようなことなど→例 傷口は消毒・乾燥させないようにするなど)、あるいは昔の治療の方が優れていたことが証明され、回帰することもあります。
クリニックを始めることで一番気になるのは、「情報に疎くなり最先端・最前線の医療から離れてしまう」ことです。
当院では毎週約10施設とのwebカンファレンスに参加し、最前線での医療の情報を元に議論をし、大学や研究所での高度な研究をしている先生方とのディスカッションを交えることで、常に情報を更新しています。つまり、あらゆる専門家達が支援してくれています。
また、病院ではいろんな「縛り」があって実現できないことをクリニックでは「柔軟」に対応し実現することができます。グローバル世代の多い東京のこの地で皆様からのアイデアやお知恵を拝借できれば理想的なクリニックの実現は遠くないと信じております。

2011年6月3日金曜日

どうして消防署のすぐ近くなの?

正しい医学知識と的確かつ迅速な診療を追求することで、ほとんどの病気はクリニックで診ることができます。しかし、時に高度な医療設備を必要とします。「こどもを守り、最良の診療を提供すること」を実現するためには、当院の理念にあるように「迅速な対応」と「地域社会との強固な連携」は不可欠です。
万が一に備え、後方支援病院との強固な連携に留まらず、そこへ到達するための救急車等の迅速な対応を可能にするための立地条件(大通りに面しかつ消防署近接であること)を熟考し、この場所を選びました。
当院では、計画当初より単なる医院開業とは異なり、「子どもを守るための最良の環境作り」を実現するための明確なグランドデザインをもって、こども達と養育者達の不安や負担を最小限にして参ります。

2011年6月2日木曜日

探検ごっこ


お陰様で、本日開院を迎えることができました。
「こども達を守る」という理想を目指し、常に「こどもに学ぶ」謙虚な姿勢を忘れず、これまでにはない「これからの小児科」のあるべき姿を実現して参ります。
 世界中の数多くのクリニックを調査し、「こどもに負担をかけない」「院内で感染させない」「プライバシーへの配慮」そして何よりも「安心できる空間の提供」を実現するために空間・動線・環境づくりを徹底的に見直し、日本にはこれまでになかった空間となりました。お子様と探検がてらフラッとお立ち寄り頂ければ幸いです。
 今後とも末永くお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。