2013年7月31日水曜日

事故予防のお話③リチウム電池の誤飲。

家庭内の電気製品やおもちゃなどに広く使われているボタン電池の誤飲は比較的よくみられます。
誤飲した際に、食道を通過して胃に入ると8割以上が3日以内に便に排泄されるということで緊急性や重症度は低くなりますが、食道や喉頭(こうとう:のどの奥の部分)に停滞してしまった場合には、食道の粘膜の損傷が起こるなど緊急手術が必要になる場合もあります(重症度には、誤飲からの経過時間や停滞部位、電池の残存電力などいろいろな要因が関係するとされます)。

誤飲の現場を親御さんが見ていれば、すみやかな受診ができますが、誤飲現場をみていない場合もあります。特に2~3歳以下のお子さんで突然の嘔吐や流涎(りゅうえん:よだれをながす)がみられた場合には誤飲を疑う必要があるとされています。

われわれの日常にあるボタン電池、気を付けなければならない点を知って使いましょう。
(今回は、日本小児科学会ホームページのinjury alert (傷害速報)を参考にご紹介いたしました。 http://www.jpeds.or.jp/alert/index.html )