2013年7月10日水曜日

梅雨明け・・・真夏日が続いています。熱中症対策を!

梅雨明けとともに真夏日が続いております。クリニックにいらっしゃる患者さん、親御さんもベビーカーや抱っこひもに保冷剤を装着されるなど暑さ対策をされる姿が見られます。また夜間などは、お子さんの掛物やエアコンの調節がうまくいかず体調を崩される方もいらっしゃるようです。

熱中症での救急搬送が多かった、という報道もありました。熱中症の予防法について再掲いたします。熱中症は高温ばかりでなく、湿度の高い状況(多湿)も関係します。このためスポーツ活動や労働従事中に、室内や体育館でも発症してしまうわけです。

起こしてしまった場合の対応も大切ですが、起こさないように準備することも重要になります。

まず大切なのは、体調管理です。睡眠不足やかぜをひいているなど万全の体調でないときには起こしやすくなるからです。次に水分や塩分の補給を十分に行うことが重要です。あらかじめしっかり補充し、スポーツや遊んでいる最中にもこまめに補います。いわゆるスポーツドリンクでも良いですし、味噌汁やスープといったものも塩分やミネラルが含まれおり適しています。最近では、塩分を多めに含んだ飴(塩飴)も市販されており、事前の補充や休憩中の補給に適しているものもあります。

 また指導者や保護者の立場として、気温によってはスポーツ活動などを一時中断し休息をとらせるようにする勇気も必要だと思います。

 乳幼児のお出かけには、あらかじめミルクや母乳、お茶などを十分飲ませるようにします。服装は通気性のよいものにします。ベビーカーについては、タオルにくるんだ保冷剤や氷嚢を準備したり、熱がこもらないように通気にも気を遣いましょう。

 最後は、おうちに帰ってからの対応です。家に戻ると元気そうでほっとしてしまいます。しかし、日中に体中が暑くなってしまって体内にこもって上がってしまった体温(深部体温という)をしっかり冷ます目的で、帰宅したらぬるめのシャワーやお風呂(少し冷たいと思うくらい)でさっぱりしつつ、体温をしっかり下げることはとっても効果的です。