2012年12月7日金曜日

胎内感染・・・生肉食が原因になることも!

母子感染には、大きく3つの感染経路に分けられます。①胎内での感染、②分娩時の感染、③母乳を介した感染、です。
先日、新聞に①の胎内感染について、先天性トキソプラズマ感染症が取り上げられておりました。ネコや牛、豚、馬などの動物に寄生するトキソプラズマという原虫による胎内感染であり、加熱処理不十分な肉、馬刺しや牛刺し、鳥刺し、レバー、鹿刺し、レアステーキなどを食した際、また土いじり(ガーデニングなども)や感染したネコの糞を触ることで感染する可能性があります。
胎児に感染した場合には、脳や眼に障害が出る可能性があります。

妊婦が感染を防ぐためには、肉は十分に火を通して食べる、ガーデニングや土いじりでは手袋をする、手洗いを十分する、ネコの世話などは極力避ける、といったことなどが大切になります。
また妊婦健診で抗体価測定を行い、妊娠中の感染の早期発見・早期治療につなげることが重要になります。
母子感染の中に胎内感染というものがあることを知り、正しい知識をもって、予防に努めましょう!