11月14日に駒沢公園横にあります東京医療センターという病院で講演会がありました。講師の先生は、成育医療研究センターの原田正平先生がつとめられ、タイトルは、「子どもと家庭をたばこから守るために」というものでした。
お話は、世界・アジアの禁煙推進の活動や、受動喫煙防止の活動、日本での喫煙率や学校での敷地内禁煙などの取り組みと推移、受動喫煙の弊害、小児期からの防煙教育の重要性など多岐にわたりました(成人喫煙者の実に80%以上が、未成年期から喫煙を開始しているというデータもありました!)。
特に、小児期からの禁煙教育と受動喫煙の防止が重要な課題と思われました。
受動喫煙にはさまざまな弊害があります。乳児に関係することでは、低体重での出生や、乳幼児突然死症候群のリスク増加、その後も喘息や中耳炎の悪化因子、最近ではRSウイルス気管支炎の悪化因子であることも発表されました。
「子どもの前では吸っていない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。もちろん目の前で喫煙するのとでは程度の差はありますが、「においがする」=「ニコチンやその他の有害物質を撒き散らしている」ということになります。
現在は、喫煙はニコチン依存症として、健康保険で治療ができる「病気」と認定されています。禁煙外来という専門の外来もありますので、是非一度ご相談ください。
子どもの防煙研究会ホームページ
http://kodomo-kenkou.com/tabako/