子ども達の食事は、離乳食の時期を経て、1歳を過ぎるころには幼児食に移行していきます。
この時期になると、落ち着いて座って食べなかったり、好き嫌いも徐々に出始めて、離乳食での悩みとはまた違った悩みが出てきますね。
食事についてのよく聞く悩みをいくつかピックアップしてみましたので、解決策になるかはわかりませんが、参考になるところがあればと思います。
①食べ物の好き嫌い
1歳前後の赤ちゃんは、口当たりがよければ野菜やお肉・お魚など何でも食べる傾向にあります。ところが1歳を過ぎると、味や色・形に敏感になってくるため、今まで食べていたものを食べなくなってしまうこともあります。ここで心配しすぎることはありませんよ。好き嫌いは色々な物の区別ができるようになった証拠でもあるので、これも成長の一過程。「味がわかるようになったんだね」と喜んであげましょう。
離乳食期と同じように、食べ物の形や大きさを変えたり、調理法や味付けを変えたり、苦手なものを他の食材と混ぜたり、日々いろいろな工夫をされていることと思います。あまり神経質にならず、またこの時期に「野菜嫌い」と決めないで、楽しく食卓を囲むことを大事にしましょう。
②同じものばかり好んで食べる
3~4歳くらいまでは、新しいものに興味を示すよりも、慣れているものを好んで新しいものを避ける様子も見られます。同じパターンの繰り返しが安心する年齢であることを知っておくと、食事の面での対応もしやすいと思います。同じ食べ物ばかり好むのも、これも成長の一過程と捉えましょう。もちろん、お菓子ばかり食べさせるのはだめですよー!
③食べる量が少ない・体重が増えない
まず、ここで一番大切なことは、お子さんの健康状態です。
年齢や時期・その日の気分によっても食べムラはあるものです。食べる量が増えたり減ったり少なくても、いつもと変わらず遊んでいるようであればさほど心配しなくてもいいでしょう。
ただ、本当に何も食べない状態が続いたり、体重が増えるどころか減ったりする場合は、何か別の問題が隠れている可能性もありますので、かかりつけの医師にご相談ください。
④食事中、落ち着いて座っていられない
0歳・1歳であれば食事中に椅子から下りたり、うろうろ歩いたり、おもちゃで遊び始めてしまうのはよくある光景です。「美味しい○○があるよ」「食べてから遊ぼうね」と声をかけ、食卓に誘いましょう。とにかく食べればいいや、と遊び始めた場所で食べさせるのはあまりお勧めしません。それでいいいんだ!ということを覚えてしまい、ますます椅子に座って食べなくなるかもしれません。遊び始めてしまってなかなか食事が進まないときや終われないときは、一度ごちそうさまをさせてもいいかもしれませんね。2歳後半~幼児の年齢になれば、食育・しつけの面からも座って食事をすることをきちんと習慣づけていきましょう。
ここに挙げた他にも、いろいろな食事についての悩みはあると思いますが、子どもの健康を第一に思う気持ちはみんな同じです。
まずは、家族で食卓を囲み、楽しい時間を過ごすことを大切にしていきたいですね!