2013年4月21日日曜日

風しん注意報!・・・警報かも!? ワクチン接種をしましょう!抗体検査も行っています!


風しんの流行が止まりません。国立感染症研究所によりますと、年始から4月3日までの全国の患者数が2903人に上り、2月後半からは毎週300人を超えるペースで増え続けていると発表されました。患者数は昨年同時期に比べ25倍にも達しております。

風しんは風しんウイルスの飛沫感染によっておこり軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部のリンパ節の腫脹などが主症状で、潜伏期間は2~3週間です。

1977~1994年は女子中学生を対象に風しんの定期接種が実施されていたため、現在20~40代の男性の風しん抗体保有状況が低く、今回の流行はこの年齢層の男性を中心に発生しています。しかし女性の感染も約3割にみられており、妊婦さんへの感染が憂慮されます。


また妊婦さんが妊娠早期にかかると、出生した児に先天性風疹症候群とよばれる病気が発症することがあり、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持って生まれる可能性があります。そのため妊娠を希望する女性や妊婦の家族に対するワクチン接種が大切になってきます。


妊婦さんは、通常風しんの予防接種を受けることができません。お父さまを含め周囲の方が早めに予防接種されることが望まれます。
現在東京都の緊急の措置により、妊娠を希望する女性や妊婦の夫で風しんにかかったことがなく、予防接種もしていない方を対象に風しん予防接種の公費負担が行われておりますが、対象の方だけが接種すればよいのではなく、妊娠する可能性のある女性と接する方々(つまりほとんどの方ということです)で、風しんの既往がなく、予防接種も行っていない場合は風しんワクチン(あるいは麻しん風しん混合ワクチン)を接種すべきなのです。
クリニックでは抗体検査も行っておりますので、検査で抗体が十分にあるか確認しておきましょう。