2013年2月15日金曜日

絵本のすすめ・その3

お待たせ致しました!!絵本のすすめ・その3です。
<その1>をご覧になりたい方は1月19日(再掲)を、<その2>をご覧になりたい方は1月2日のブログを検索してみてくださいね。

今回は、読み聞かせのポイントをお話します。
ポイントとその解説が、お子さんに絵本を読んであげる時のちょっとした参考になればと思います。

<読み聞かせのポイント>
①声の大きさ、速度、間を配慮する
②抑揚をつけて、心を込めて読む。なるべく役によって声色を変えない
③お話の途中で質問したりしない。子どもから自然に出た言葉には簡潔に答えてあげる
④子どもがページめくってしまったら、そのページを読んであげる


<解説>
①お話に合った声の大きさや速さは、子どもの想像する力になります。たとえば、ボールが転がる場面では、素早く読めば一気に転がる様子が伝わりますし、ゆっくり読めば平坦な場所で転がっている様子を想像するかもしれません。ページをめくるタイミングも、大切なお話の間です。初めて読む絵本では難しいかもしれませんが、何度か繰り返すうちに自分なりの(または、自分とお子さんとの)絶妙な間合いが取れるようになるのもおもしろいですよ。読み手の声の大きさや速度・間からも、絵本には描かれていないものを子ども達はたくさん感じているのですね。

②はじめのうちは役のイメージを意識して声色を変えていたのに、だんだん読み手が混乱してしまい最後は全部同じ声になってしまうことがよくあります。登場人物が二人までなら何とか読めても、四、五人になってくると難しいですね。そんな時は、声のトーンや速度・強弱に変化をつけたり、読み方に抑揚をつけるだけで十分。無理に演出しなくても、心を込めて読めば子ども達に伝わりますよ。

③読んでいる最中でも、子どもから自然に聞かれることについては、さり気なく答えてあげてもいいと思います。気を付けたいことは、聞かれてもいないのに読み手が質問攻めにすることです。せっかく楽しんでいるお話の流れを止めてまでもする必要はありません。年齢や内容によっては、絵の中から何かを探したり、クイズのように答えたりするものもありますから、その場合はそれに合った読み方で楽しみましょう。絵本から感じること、学べることはありますが、お勉強とはまた違います。
話の内容を理解しているかどうかにこだわらず、子ども達の心・感性を大切にしたいものですね。

④読んでいるページを、子どもに次々にめくられてしまうこともよくあります。「せっかく読んでたのに~」とがっかりしてしまいますよね。でも、子ども達にもちゃんと理由があるんです。何度も同じページを見るのは好きなページ、絵本に興味はなくて単純にめくるのが楽しいだけ、など。子どもの反応から、今読んでいる絵本がその子の年齢・月齢、興味や関心に合っているかがわかります。
子どもがめくったページにはきっと何かあるはず!と、何回でも読んであげてほしいなと思います。

その他に環境的なポイントとしては、読み手(絵本)の後ろに興味がいきそうな物はないか、人の話声や周囲の音が邪魔になっていないか、反射して絵本が見えにくくなっていないかなどをチェックするといいと思います。
絵本を通して、親子のコミュニケーションがますます広がっていきますように。
そして、絵本の好きな子がたくさん増えますように・・・☆