自転車の車道走行が原則化されていく中で、その走行については、歩道の幅や運転者の年齢、車道走行が危険と思われる場合は歩道走行可、といった細則がついています。
しかし自転車運転者からみると、路上駐車が日常的にみられ、自転車専用道路も整備されていない状況では、車道走行により事故に遭う恐怖を感じながらの運転となります。
また歩行者の立場ですと、すごいスピードで歩道を疾走してくる自転車に衝突される事故も多く起こっており、“自転車は車道を”という気持ちになります。
そして自動車のドライバーからすれば、イヤホンをして音楽などを聴きながら疾走する自転車や、原付バイクが2段階右折の交差点を、自動車と一緒に右折レーンに入る自転車、車道右側を逆走する自転車など、「近よりたくないな」とも思ってしまうような、いつ事故にあってもおかしくない走行をされている人も日常的に目にします。
新聞で警察庁局長の、「スピードを出すひと以外は、原則徐行で従来どおり歩道走行で構わない。スピードを楽しみたい方は、車道を」というコメントを目にしました。
“なんともあいまいな”という第一印象でしたが、これが現状をあらわしているんだな、と思い直しました。ルールや環境が整備されていない現状では、より“マナー”が大切だということです。自転車の運転者ばかりでなく、自動車ドライバーや歩行者も然り・・・だと思いますがいかがでしょうか。
「子は親を見て育つ」、まして、「こどもを守る」小児科医、いまいちど胸に手を当てて、自分の運転を振り返ることに・・・(痛てて、胸が痛む・・・)。