この11月1日から小児用肺炎球菌ワクチン(PCV)は、7価の「プレベナー」(PCV7)から13価の「プレベナー13」(PCV13)へ切り替わっております。すでにこのワクチンを接種されたお子さんも数多くいらっしゃいます。
7価とか13価というのは、肺炎球菌という菌にいろいろなタイプがあるわけですが、7価は7つのタイプ(型)、13価は13のタイプ(型)に対するワクチンということになります(13価は7価の7つを含んで、プラス6タイプです)。
これまでPCV7を1回~3回接種してこられたお子さんについては、1回以上のPCV13の接種を行うことで、13タイプの肺炎球菌に対する免疫力は十分に獲得できるというデータが出されております。そのため、「これまで3回PCV7を接種してきたけど、PCV13を最初から4回接種しなくてはいけないんだ」ではなく、合計4回のうち残りの回数をPCV13で接種すればよいということになります。
では、既に4回接種(PCV7)が終わっているお子さんについてはどうでしょうか。日本小児科学会では、PCV7を既に4回接種した6歳未満の児では、4回目の接種から8週間以上空けてPCV13の追加接種を行うことを勧めております。なお、この追加接種について、国は「任意接種」扱いとしております。