2011年6月20日月曜日

僕らが白衣を脱いだ理由

 クリニックが開院して約2週間になります。少しずつですが、足を運んでいただけるようになってきました。
 今回クリニックの立ち上げに際し、「診察には、白衣じゃなくていいよね」というのはメンバーの共通認識でした。これまで私は勤務医でしたので、なかなかかなわないことでしたが、「清潔で分別がきちんとされていれば、ポロシャツなんかが(特に小児科には)適しているんじゃないか」と思っていました。
 “白衣高血圧”という言葉があります。これは、もともと高血圧ではない方が病院の診察室などで医師や看護師を前にして、緊張のため血圧が高くなってしまう現象を指します。小児科に受診するお子さんたちは不安でいっぱいです。なかには、白衣をみただけで泣き出してしまうお子さんもいらっしゃいます。お子さん達がよりリラックスして診察を受けることで、得られる情報も増えてくると思っております。
 そういった意味もあり、白衣を脱いで診療にあたっております。
(待合室で不安に泣いていたお子さんが、診察室に入って泣き止むようなら理想的ですね)

                                   院長 若木 均