2013年6月14日金曜日

こんなときどうするの? 《おもちゃの取り合い》

自我が芽生えてくる1歳児の後半から2歳の初めは、周りにあるものは全部自分の物、さっき使ったものは自分の物、友だちが使おうとしているものも自分の物と、例えていうならジャイアンのようになる時期です。お友だちとのトラブルの場面が見られるのもこの頃から増えて、そばで見ているお母さんたちも心配になってしまうのではないでしょうか。
そんな時期の関わりとしては、「自分の物を取られたくない」「自分の場所に入ってきて欲しくない」「自分の思い通りにいかないと嫌だ」という気持ちを大事にしてあげることも大切です。
「お友達の物を取ったらだめよ」「仲良く使おうね」と言うばかりでなく、「○○ちゃん(くん)の物だね」「大事なんだね」と思いを認められることで、「ちょっとならいいよー」という気持ち変わっていきます。
おもちゃで遊んでいるときの空間を守ってあげること、安心感が得られるように配慮してあげることも必要です。そういった安心感のある中で大人に遊び方を示されればゆったりと遊べるようになると思います。そして少しずつお友だちの行動にも目がいき、遊びや関わりに広がりが出てくるでしょう。

もちろん、『みんなのおうち』でもおもちゃの取り合いは日常茶飯事です!
スタッフは、子ども達がどこで、何をして遊んでいるのかを把握しながら関わりの様子を見守り、援助しています。「○○ちゃん(くん)も使いたいんだって」と相手の気持ちを伝えたり、「今、使っているから待っててね」「終わったら貸してね」と、状況とその子の気持ちを言葉にしてあげています。まだまだ相手の言い分や状況を理解できる年齢ではないので、ある程度話したら違う遊びに誘うなど関心をほかに向けさせるのも一つの方法です。
友だちとの関わり方で大切なことは、トラブルにどう対処するかではなく、まずは友だちとの楽しい遊びの場面をどれだけたくさん作ってあげられるかだと思っています。