2013年1月30日水曜日

妊娠中の風疹感染。新生児に障害、6例報告

妊娠初期の女性が風疹になり、心臓や眼などに障害がある新生児が生まれたケースが、昨年の秋からこれまでに全国で6例、報告されているということです。

風疹は発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる新生児が心臓や耳、目などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、去年10月から今月にかけて大阪、兵庫、香川、埼玉で生まれた6人の新生児が「先天性風疹症候群」と診断されたということです。
風疹は去年の春以降、関西や関東を中心に大流行し、去年1年間の患者数は2353人と、過去5年間で最も多くなりました。
今年に入ってからも流行はおさまらず、今月13日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は59人で、都道府県別では東京が26人と最も多く、埼玉が9人、神奈川が7人などとなっています。
患者の8割近くは男性で、その多くが子どものころ予防接種の対象外だった20代から40代です。
国立感染症研究所は「風疹は通常、春先から夏にかけて流行するので、今年はこれから先、さらに感染が拡大する可能性がある。妊娠を希望する女性と周りの男性は風疹の予防接種を受けてほしい」と話しています。

この「お知らせ」のコーナーでも先天性風疹症候群や風しんワクチンの重要性をお伝えしてまいりました。いまいちど、ご自身やご家族のワクチン接種状況をご確認し、未感染・ワクチン未接種の場合は風疹の予防接種を受けられることをおすすめします。

*今回のお話は、NHKニュースを参考にさせていただきました。