明日は成人の日です。喫煙に関するデータの中には、成人喫煙者の実に80%以上が未成年のときから喫煙している、というものがあります。成人の日をきっかけに早めに禁煙する方がかっこいいかもしれませんね。
また、禁煙の活動では、子どもについては受動喫煙が取り上げられることが多いです。
小児科医として気になることのひとつに、喘息や“ぜーぜーしやすい”お子さんの親御さんや祖父母さんが喫煙されている場合が挙げられます。
受動喫煙が喘息や気管支炎、中耳炎などを悪化させる要因のひとつであることは、今ではよく知られている事実です。かたや内服や吸入治療、生活指導で状態を良くしようとしているのに、かたや喫煙で悪化する状況をつくってしまう。。。これではなにをやっているのか分かりませんね。
でも、お子さんたちの大好きなお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんです。喫煙していることで、すべてを否定するようなサポートは間違っており、「たばこを憎んで、ひとを憎まず」でいきたいです。
「ご自分のためにはなかなか止められないけど、お子さんやお孫さんのために止められたらいいですよね」とは、よくお話しする言葉です。