2012年7月21日土曜日

水いぼの対応。

今回は、お子さんやお母さんを悩ます「水いぼ」についてです。2回に分けてお知らせします。
内容は、東京慈恵会医科大学皮膚科の石地尚興先生のお話を参考・引用させていただきました。

水いぼの正式な名前は、伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)といわれるものです。ウイルス感染による皮膚の疾患で、幼児から小学校低学年くらいまでのお子さんに多くみられます。通常、水いぼ自体はかゆくありませんが、周囲が湿疹になったりするとかゆがることもあります。

次に問題となる感染経路ですが、おもに接触でうつり皮膚から感染します。そのため、兄弟姉妹の間でうつったり、お子さんどうしの接触でうつったりします。プールでうつる、ということがよくいわれますが、それはわきの下にできることが多く、ビート板をかいしてうつっているのではないかと言われています。
プールに関しては、施設によって対応が異なるのが現状ですが、最近の指針ではプールを禁止する必要はないとされています。水いぼが多発しているお子さんにはビート板の共用はしない、タオルを共用しないということは必要になります。また、プールの後によくシャワーを浴びるということも大切です。ちなみに保育園や学校への登校・登園について、出席停止などの処置は通常必要ありません。


次回は、水いぼの経過と治療についてです。