2011年7月6日水曜日

リンゴ病の流行→妊婦に気遣いを!


 頬が赤くなることから「リンゴ病」の名で知られている「伝染性紅斑」が4年ぶりに流行しています。

流行のピークは7月。発疹などの症状が出る前の数日間に一番感染力があるので要注意です。
 潜伏期間の10-20日を過ぎると、頬が赤くなり、首→手足にピンク色のふわっとしたレース状の発疹ができます。対症療法で対応します。
 子供は重症化する例は少ないですが、発疹があるときはあまり日光に当たると過敏に反応してひどくなることがあるので気をつけましょう。また、成人の場合は強い関節痛を伴ったり、妊婦が感染すると流産を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
 主にせきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)や接触によって感染しますが、周囲にうつすのは、発疹が出る前の数日間で、発症後は感染力はほぼ消失しています。
 今年は例年よりも高い水準で夏のピークを迎えそうで、通常手足にできる発疹が肘や膝まで広がるのが今年の特徴(一見、水疱瘡かと思うほど)。中には稀に髄膜炎や脳炎を起こすこともあるから要注意です。
 保育園、幼稚園、小学校で流行している間は、妊婦の感染に気を遣ってもらいたい限りです。
 予防はすなわち、基本的な手洗いうがいの徹底になりますね!