2011年10月5日水曜日

第3回勉強会から ~乳幼児の包茎は“むく”方がいいの?~

10月2日に行いました第3回勉強会では、「おちんちんの話・おねしょの話」と題して、普段の診療でお母さん方からご質問の多いことがらについてお話しました。
中でも、乳幼児の包茎について、「どう対処したらいいか分からない」という声が多く、この部分は旦那さんに聞いても「分からない」ということが多いようでした。

勉強会では、①乳幼児はみんな包茎である、②むき過ぎに注意しましょう、というお話をいたしました。
実際の治療対象としては、包茎が強いために、①亀頭包皮炎を起こしやすい、②排尿時にバルーニング(包茎が強く、尿が包皮内側にたまってバルーンのようになってからだらだらと排尿する状態)を起こす場合、③尿路感染症(腎盂腎炎)を起こす場合、ということが挙げられます。

また包皮をむき過ぎたり、亀頭を洗いすぎたりすることで、粘膜である亀頭表面が乾いて硬くなってしまい、逆に排尿障害を起こすという例もあるようです。

しかし、乳幼児健診などで担当の先生から「むいてくださいね」と言われ、「どうやって?」「どのくらい?」と思うこともしばしばあるようです。
やはり、お子さんひとりひとりで排尿の様子も異なりますし、どの程度むくべきか、ということも様々です。上に書いたようなことがご参考になれば幸いですが、気になるようであれば、クリニックの方にもお気軽にご相談にお越し下さい。