2012年10月8日月曜日

スポーツの秋ですが、喘息も出やすくなる季節です。


めっきり涼しくなり、朝方はお布団を引き寄せてしまう季節となってまいりました。運動会やスポーツイベントも多く開催されますね。

しかし、季節の変わり目は喘息発作も出やすい時期でもあります。風邪をひいて喘息が悪くなる(発作が出てしまう)お子さんも多いかと思います。本人たちにお願いしたいのは、手洗い・うがいをしっかり行って、なるべく風邪をひかないようにすること。これがまず第一ですね。

それから運動誘発喘息という概念もあります。運動をすることで誘発される喘息発作で、運動中や運動後5~10分程度で喘鳴や呼吸困難が起こることがあります。ほとんどの場合は特に治療しなくとも20~30分後には回復します。運動することで呼吸回数が多くなり、気管の温度が下がったり水分が失われるためと考えられています。
この季節で運動中に冷たい風を吸い込むことで誘発される場合もあるかもしれません。これまでにこのような発作を起こしたことがあるお子さんには予防対策も考慮したいですね。

また、親御さんを含めた周囲の大人の喫煙も喘息の悪化要因のひとつです。
喘息発作が誘発される要因が多いこの季節ですから、お子さん達の良いパフォーマンスを観て楽しむためにも、大人の禁煙も重要なのです!!

2012年10月7日日曜日

夜の咳


クリニックには、「夜になると咳がひどくて起きてしまいます」や「寝入りばなや朝方の咳が多くて・・・」といらっしゃるお子さんが見受けられます(ちなみに我が家の息子も夜の咳こみが多く、夜起きてしまうほどの状態が数日続いています・・・)。
この夜に多い咳、どんなことが考えられ、どんな対処がよいのでしょうか。

もともと夜には自律神経の作用で昼間の活動時よりも空気の通り道(気道)がせまくなりやすい、ということが背景にあるようです。頻度として多く見受けられる病態について紹介します。
かぜや気管支炎、肺炎などの呼吸器感染があると分泌物(痰や鼻汁)を排出するために咳が起こりますが、より夜や朝方に咳が増加することがあります。また、熱は下がったけれど夜・朝方の咳が続くというように感染の回復期にも夜の咳がみられ、長引くということがあります。

そして気管支ぜんそくがあったり、ハウスダストやダニ、かびなどにアレルギーがある場合にも、夜就寝する際に、咳(やぜーぜー)が増えるということがみられます。

対処法としましては、お部屋の加湿を行うことが挙げられます。また、少し上体を拳上するということや横向きに寝かせることも有効な場合があります(ただし乳幼児では、ゴロンとベッドなどから落ちないようにご注意ください)。咳で起きてきてしまうようなら水分をとらせましょう。
咳き込んで嘔吐してしまう場合は、痰がいっしょに切れて呼吸は楽になる場合が多いです。子どもは吐くと「悪いことをしてしまった・・・」と思いがちですから「痰がきれて(呼吸が)楽になって良かったね」と安心させてあげましょう。

かかりつけや病院の先生から処方いただく薬もあわせて使用し、よりよい睡眠がとれるようにサポートしてあげましょう。

2012年10月6日土曜日

肘内障ってご存知でしたか?

今回は、肘内障(ちゅうないしょう)についてご紹介します。

クリニックでは、「転びそうになったので、手を引っ張りあげたら痛がって腕を動かさなくなった」や「兄弟で遊んでいたら、急に腕を痛がって動かさなくなった」と来院される方がいらっしゃいます。

肘内障とは、肘の関節を取り巻くじん帯の一部がずれてしまい、お子さんは腕を動かそうとしなくなります。こちらが動かそうとすると痛がりますが、腫れや内出血は認められません。
上のような訴えで来院された場合、肘内障が疑われます。肘内障では必ずしもレントゲンの撮影は要しないと教科書にはありますが、他の疾患(脱臼や骨折)が隠れていることもあります。そのような場合には整形外科への受診が必要となります。

整復処置を行い、お子さんの痛みがとれ腕を動かしてくれるか、すこし観察します。ほとんどの場合痛みがとれお母さんのくびに両手を回し(動かせてる!)笑顔になってくれます。

多い年齢は歩き始めから5歳くらいです。手をつないでいてお子さんが転びそうになったとき、顔面や頭部を地面に強打しないことはもちろんですが、無理に引っ張りあげることは避けましょう。

2012年10月5日金曜日

三種混合ワクチン+不活化ポリオ⇒四種混合ワクチン接種が開始されます。

さる9月初めから不活化ポリオワクチンが定期接種として開始されましたが、来月初め(11月1日)からは、これまでの三種混合ワクチン(DPTワクチン)に不活化ポリオワクチンが加えられた四種混合ワクチンが開始されます。
このワクチンも定期接種であり、接種を受ける方の費用負担はありません。

接種開始月齢や接種間隔などは、三種混合ワクチンと同様です。生後3か月から接種開始となるので、今年の8月生まれのお子さんからが対象になります。
対象のご家庭には、10月下旬に区から接種票が届きますのでご確認ください。

当クリニックでも接種できますので、ご予約・ご相談いただければと思います。

2012年10月4日木曜日

アレルギー最前線

アレルギー疾患をもつお子さんは増えています。
学校の先生や保育園の先生も食物アレルギーの子、アトピーの子が以前よりクラスに多いと感じられているでしょう。なぜアレルギーが増えているはまだわかっていません。

でも、治療方法は、劇的に進歩しています。

ぜんそく治療の基本はテオフィリン製剤から吸入ステロイドになり、20年前は2-3週間かかっていた入院期間も今は1週間程度です。

「発作が起こったら治療する」病気から、「発作が起こらないように予防する」病気になりました。

食物アレルギーの除去食は「徹底的な除去」から、「最小限の除去」に変わっています。

アトピーの外用ステロイドの使い方も研究され、効くけどぶりかえす使い方ではなくしっかりとコントロールできる使い方をお話できるようになりました。

治療法、生活の指導、それぞれどんどん変わっています。

インターネットで様々な情報が得られる世の中です。
だからこそ、よく吟味が必要です。
そのブログはいつ書かれたのか?2005年と書いてあったら、もうその情報は古いかもしれません。なぜなら、その間に小児ぜんそくのガイドラインは2回も改訂されています。


正しい情報をみなさんに知ってほしいということが私たちの願いです。
世界の第一線でなされている診断と治療をここでも実践していく準備を始めました!
最前線の治療法から「どんな病気なの?」というご質問でも、ぜひ聞いてください。

9月のおうち日記


暑かった夏も終わり、ようやく涼しい秋になりました。
残暑が厳しかったせいもあって、今年は夏が長く感じられましたね。
さて秋といえば、食欲の秋☆ みんなのおうちを利用している子ども達も、手作りのお弁当をいつも完食しています!
いっぱい食べて、いっぱい遊んで、今月も元気に過ごせたらと思います。
では、9月のおうちの様子をどうぞ~♪


☆すくすく 9.15☆
今回は、3・4・6ヶ月の赤ちゃん達3組の参加でした。にこにこと嬉しそうに、最初から最後までとっても静かにマッサージをしてもらっていました。途中、オイルを出しすぎてしまってパパとママがテッカテカになるというハプニングがありましたが(笑)
いつも和やかで、楽しいすくすくの日。
参加してくれるママの中には、目黒区のフレッシュママの会で知り合った方と参加してくれる方たちも増えてきました。仲良しになったママ友と、ぜひ一緒に遊びにきてくださいね!


☆わくわく 9.11☆
小麦粉粘土で、お月見のお団子作りに挑戦しました!!
はじめは粘土の感触におそるおそるだった子も、だんだん慣れて楽しめるようになっていました。
指でつまんでちぎったり、手のひらで転がして丸めたり…。みんなとっても集中していて、職人のようでしたよ。白色と食紅を少し加えたピンク色で、それぞれに個性的なかわいいお団子が出来上がりました♪



《こどものつぶやき》
もうすぐ2歳になるYちゃん。
みんなのおうちを利用し始めの頃は、緊張からか大人しい印象でしたが、今では変顔をしてお友だちやスタッフを笑わせるひょうきんな一面も見せてくれるようになりました。
そして最近は、自分より小さい子との関わり方を少しずつ覚えてきています。
ある日のお散歩準備中のこと。
1歳になったばかりのSくんが、さあ出発!というときに、かぶっていた帽子をポイッと投げてしまいました。それを見ていたYちゃんは、何か考えているような表情でじーっとSくんを見つめています。
スタッフもYちゃんがどうするのかを待つことに・・・
すると、帽子を拾って、Sくんの頭にかぶせてあげたのです!!
Sくんの背中をさりげなくタッチしながら一言、「おいで。」
かっこいい!
お姉さんらしくなっていくYちゃんがますます楽しみです。



2012年10月3日水曜日

長引く下痢・・・二次性乳糖不耐症かもしれません。

下痢が続いてなかなか治らない、本人は元気になって食欲も出てきたのに下痢だけ続く、そんな症状のお子さんがいらっしゃいます。
慢性的な下痢の原因としてはいろいろな病気が考えられますが、乳幼児でウイルスや細菌による急性胃腸炎のあとに下痢が長引いている、という場合は二次性乳糖不耐症というものが多いでしょうか。
二次性乳糖不耐症は、文字通り二次的に起こるわけですが、胃腸炎で腸の粘膜が“荒れて”しまい、乳糖を分解する酵素がうまく働けない状況になります。そのため母乳やミルク、乳製品を摂ったときに下痢になってしまうわけです。
この状態が考えられる場合には、無乳糖ミルクなどを使用したり、内服薬として乳糖分解酵素を母乳やミルクを飲むときにいっしょに服用する、ということが挙げられます。

ただし、必ずしも長引く下痢すべてがこの病態ではないので、受診のうえ相談されるのが良いでしょう。